「秋の風物詩」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「秋の風物詩」の意味とは
秋の風物詩とは、プロ野球おいてシーズン終盤で毎年恒例のように失速する現象を表す言葉です。
特定の球団や選手が、主に秋口に行われるポストシーズンでの連敗や不調が毎年のように繰り返されると、球団名・選手名を名指しし「〇〇の風物詩」などと言われてしまいます。
ちなみに「風物詩」とは、季節ならではの現象や文化、味覚等を指す言葉です。
すなわち「もはや秋の名物となった〇〇選手(球団)の失速」といったニュアンスがあり、ライバルの球団やファンにとっては勝機となるため、むしろ歓迎すべきことだったりします。
ただし、近年では逆の意味として用いられる場合もあり、毎年のようにシーズン終盤で好調になってくるパターンに対しても「秋の風物詩」と表現されることがあります。
そのため、「秋の風物詩」が悪い意味なのか良い意味なのか判断するには、前後の文脈を把握する必要があります。
「秋の風物詩」の代表的なケース
「秋の風物詩」と表現されるケースとして、代表的な球団は「福岡ソフトバンクホークス」です。
日本一に輝いた2003年以降、ポストシーズンまで勝ち進めるものの失速を覆せずに優勝に届かない状況が2010年まで通例と化していたことから「秋の風物詩」と呼ばれるようになりました。
そもそも「秋の風物詩」はレギュラーシーズン終盤から調子を崩すことの多かった松中信彦選手にのみ用いられていた言葉でしたが、同じ時期にホークス全体の成績が振るわなくなる傾向があり、しだいに「ホークスの秋口からの低迷」を表現する言葉として定着していきました。
しかし、2011年の優勝を皮切りに「秋の風物詩」の汚名を払拭することになります。
このシーズンでは、他球団に大差を付けてCSへと勝ち進み、その勢いは衰えぬままファイナルステージで西武ライオンズを下し、日本シリーズへの進出を見事果たしました。
また、CW制覇の王手となったファイナルステージ第2戦では、代打起用で松中選手が満塁ホームランを決め、まさに「秋の風物詩」の終わりを告げる試合でもありました。
日本シリーズでの中日ドラゴンズとの決戦では、最終戦となる第7戦までもつれ込み、大激闘のすえ悲願の日本一に輝きました。
その後のホークスは、2014年、15年で日本一を決め、さらに17年から4年連続優勝という快進撃が続いており、むしろ日本一になることが秋の風物詩と称えられるまで名誉が回復しています。
「秋の風物詩」の例文・用例
秋の風物詩を使った例文・用例を紹介します。
●後半で負け始めると秋の風物詩の不安がよぎる。
●相手の秋の風物詩のおかげで勝ち進めそうだ。
SNSでの「秋の風物詩」の使われ方
「秋の風物詩」の類義語
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「秋の風物詩」の対義語・反意語
秋の風物詩の対義語・反意語はありませんでした。