「クロスゲーム」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「クロスゲーム」の意味とは
クロスゲームとは、野球における接戦のことです。
対戦するお互いのチームの力がほぼ同じで、得点に差がつかない状況を指します。
例えば、一方のチームが得点を入れると、すぐに片方のチームが点を奪い返すような場面や、お互いの投手の力量が優れていて、なかなか点を入れられない場面などを挙げることができます。
最後までどちらが勝つかわからないため、白熱した試合になることが多く、名試合として語り継がれることもあります。
「クロスゲーム」となった名試合
クロスゲームに該当する名試合を紹介します。
まず、1986年10月18日に行われた広島VS西部の日本シリーズ第1戦を挙げることができます。
西部に先に2点取られた状態で迎えた9回で、広島の小早川毅彦、山本浩二がそれぞれソロホームランを放ちました。
同点となった9回以降、14回の延長まで両者失点を許さずクロスゲームに。
激闘の末、日本シリーズ史上稀に見る引き分けとなりました。
また、延長戦までもつれ込んだクロスゲームとして、1942年5月24日に行われた「大洋」対「名古屋軍」との一戦も名試合として野球史に記録されています。
大洋に2点リードを許したまま突入した9回目で、名古屋の古川清蔵が2ランを放ち「4-4」の同点に。
以降、引き分けのまま、なんと延長28回まで投手戦が繰り広げられました。
しかし、決着は付かずに日没を理由に「引き分け」となりました。
大洋の先発投手だった野口二郎は344球、名古屋の西沢道夫は311球を完投し、この試合における「延長28回」は世界記録として知られています。
「クロスゲーム」をモチーフにした漫画作品
「クロスゲーム」は、あだち充の漫画作品のタイトルにも採用されています。
2005年から2010年まで、小学館の『週刊少年サンデー』で連載されていました。
主人公の樹多村光の小学生時代から高校三年生までの青春を描いた野球漫画です。
2009年に『第54回小学館漫画賞』少年向け部門を受賞、同年4月にはテレビアニメ化もされています。
「クロスゲーム」以外に「クロス」が付く野球用語
「クロスゲーム」と混同されやすい野球用語として「クロスプレー」があります。
クロスプレーとは、アウトなのかセーフなのか判定が難しいプレーを指します。
英語では「close play」と表記します。
ただし、日本では「走者と野手が接触するような激しいプレー」を指すことが多いです。
主に得点に直接関わる本塁で発生しやすい現象で、昨今では選手の負傷を防ぐ目的で「コリジョンルール(※)」が施行されています。
※コリジョンルール:捕手がボールを所持していない状態で走路をブロックしたり、走者が走路から外れる行為を禁止するルール。
「クロスゲーム」の例文・用例
クロスゲームを使った例文・用例を紹介します。
●白熱したクロスゲームで延長戦に入った。
●クロスゲームには程遠い、圧倒的な戦力差だった。
SNSでの「クロスゲーム」の使われ方
「クロスゲーム」の類義語
クロスゲームの類義語はありませんでした。
「クロスゲーム」の対義語・反意語
クロスゲームの対義語・反意語はありませんでした。