「送りバント」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「送りバント」の意味とは
送りバントとは、野球で走者を進塁させるために、打者がアウトになることを前提に行われるバントのことです。
走者を次の塁へ送り出すことから「送りバント」と呼ばれています。
正式名称は「犠牲バント」で、打者がアウトをもらって犠牲になることから、この名が付けられたと考えられます。
英語圏で同等の行為を指す用語として「sacrifice bunt」があります。
「sacrifice」は日本語で「犠牲」なので、そのまま「犠牲バント」と直訳できます。
日本のプロ野球では『公認野球規則9.08』において、送りバントの定義が明記されています。
送りバントは、主に一塁・二塁走者を次の塁に進ませたい時に行われる戦術です。
一方、3塁走者のホームインを狙った犠牲バントは「スクイズプレイ」という特別な呼称で知られています。
打者はアウトになるため、無死または一死である必要があります。
進塁させたい選手が一塁走者である場合は一塁線を、二塁走者である場合は三塁線に打球を転がすのが一般的です。
ちなみに、送りバントは記録上「犠打」として扱われ、打数には含まれません。
犠打は送りバントのほかに「犠牲フライ」を含みます。
犠牲フライは、無死または一死の状態で三塁走者をホームインさせるために放つフライのことです。
「送りバント」に関連する最近のニュース
最近の公式戦より、送りバントが行われた事例を紹介します。
まず、22年5月13日に東京ドームで行われた「巨人ー中日」戦です。
無死一・二塁の4イニングで打席に立った巨人・中田翔はバントを試みました。
初球でファウルになったものの、2球目で送りバントを成功させました。
さらに次の大城卓三がセカンドゴロを放ち、三塁走者をホームインさせました。
この試合は2-1で巨人が勝利を収めました。
ちなみに中田翔がプロ15年間の一軍公式戦で犠打を記録したのは、この日が初めてです。
通算1521試合、6245打席目で初の記録となりました。
22年6月2日に甲子園球場で行われた「阪神-西武」戦でも、送りバントを確認できます。
阪神が2点リードしている七回で、阪神・矢野燿大監督は打席に立つ大山悠輔に送りバントを指示しました。
見事、二球目で三塁線に打球を転がし、一死二・三塁へとチャンスを広げ、続く糸原健斗が2点タイムリーを決めました。
大山もまたバントはおよそ3年ぶりで、今季初の犠打を記録しました。
この試合は6-1で阪神が勝利を収めました。
「送りバント」の例文・用例
送りバントを使った例文・用例を紹介します。
●一死一・二塁で送りバントを指示する。
●送りバントを予測し、バントシフトを取る。
SNSでの「送りバント」の使われ方
「送りバント」の類義語
送りバントの類義語は、「犠打(ぎだ)」「スクイズプレイ」です。
犠打とは、打者がアウトになることを前提に行われる攻撃のことで、「送りバント」「犠牲フライ」がこれに該当します。
スクイズプレイとは、三塁走者をホームインさせるために行われる送りバントのことです。
「送りバント」の対義語・反意語
送りバントの対義語・反意語はありませんでした。