「乱闘」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「乱闘」の意味とは
乱闘とは、野球の試合中における小競り合いのことです。
主に投手の死球、または危険球に対して打者が怒りを表明する時に、両陣営のチームメイトが加勢に入ることで勃発します。
あるいは、クロスプレイ(※)など審判の判定に選手・監督らが激高した際にも、同様な現象が発生することがあります。
ただし、審判個人に対して片方の陣営が一方的に抗議している場合は、乱闘状態とは言えません。
(※クロスプレイ:アウトかセーフか判定が難しいプレイのこと)
一般的に睨み合いや掴み合いなどに留まり、例外を除き、直接的な暴力行為に発展するケースは稀です。
とは言え、乱闘の末に負傷や骨折など選手生命を縮めるリスクが考慮されたり、国際試合や交流戦など他球団の選手と触れ合う機会が増えたためか、昨今では減少傾向にあります。
また、学生野球では教育的見地から乱闘行為に対して「競技会からの排除」「長期出場停止」など厳しいペナルティを課しており、乱闘が発生することは滅多にありません。
「乱闘」で選手が負傷した例
野球史で発生した乱闘の中で、選手が負傷した例を紹介します。
まず、凶器が用いられた事件として、1968年7月の東京オリオンズ(現:千葉ロッテ)と近鉄バッファローズとの試合を挙げることができます。
試合中、東京の榎本喜八と近鉄の安井智規が口論となり、乱闘に発展しました。
この際、乱闘に加勢した近鉄の荒川俊三が、バットで榎本の右肩を殴るという暴挙に出ました。
榎本は負傷退場を余儀なくされ、荒川は書類送検される事態になりました。
また、94年5月に行われたヤクルトと巨人の試合では、ヤクルトの西村龍次が巨人のダン・グラッデンに投げた内角球がきっかけとなり乱闘に発展。
ヤクルトの中西親志とグラッデンが殴り合いとなり、さらに巨人の選手らに暴行を加えられ大怪我を負いました。
グラッデンもまた、この乱闘によって右親指と左小指を骨折したことが選手活動に悪影響を及ぼし、同年限りの引退に至っています。
メジャーリーグにおける「乱闘」
メジャーリーグでは、乱闘時に暴力行為を働いた選手に、数試合の出場停止処分の罰則が与えられます。
例えば、1984年に行われた「アトランタ・ブレーブス」と「サンディエゴ・パドレス」との試合では、過去最多の16名の退場者を出しました。
昨今でも、2008年の「タンパベイ・レイズ」と「ボストン・レッドソックス」の一戦において乱闘が発生し、日本人選手の岩村明憲を含めた8名の選手に数試合の出場停止処分が下されています。
「乱闘」の例文・用例
乱闘を使った例文・用例を紹介します。
●乱闘で大怪我を負った。
●乱闘シーンを集めた動画を視聴する。
SNSでの「乱闘」の使われ方
「乱闘」の類義語
乱闘の類義語はありませんでした。
「乱闘」の対義語・反意語
乱闘の対義語・反意語はありませんでした。