「塁」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「塁」の意味とは
塁とは、野球で走者が順番に通過しなければならない地点のことです。
読みは「るい」です。
野球のグラウンドには「一塁」「二塁」「三塁」「本塁」の4種の塁が、ダイヤモンド型のエリアの四隅に配置されています。
野球では、走者が一塁から二塁へ、二塁から三塁へと順番に進んでいき、最終的に本塁に到達することで得点が入るルールになっています。
また、先の塁へ進むことを「進塁」、塁と塁の間を走ることを「走塁」と言ったりします。
本来、塁とは土などを積み重ねて作られた、外敵の侵入や攻撃を防ぐための「砦(とりで)」を意味する言葉です。
野球においても、相手に塁を突破されることは戦況を危うくするため、本来の意味に通じるニュアンスを感じ取れます。
ちなみに、アメリカの野球では「塁」のことを「ベース(base)」と呼びます。
「一塁」から「三塁」まで「first base」「second base」「third base」と表現されますが、本塁は「home plate」と一風変わった呼ばれ方をしています。
日本においても度々ベースと呼称する場合がありますが、本塁の通称にあたる「ホームベース」は英語圏ではあまり用いられていないようです。
「塁」に関連する野球のルール
打者はヒットを打ったり、フォアボール(四球)やデッドボール(死球)が認められた時に進塁することができます。
ただし、最初は一塁に進まなければならず、いきなり二塁や三塁に走り出すことはできません。
必ず一塁から二塁へ、二塁から三塁へ…というふうに決められた順序で進塁していくのが野球の基本的なルールです。
ちなみに、塁と塁の間は90フィート(約27メートル)と定められていますが、小学生以下の野球では21~23メートルと短い距離で行われます。
また、塁間の走路の幅も左右3フィートを設けた合計6フィート(約1.8メートル)と決められています。
通常、規定の幅を律儀に守る必要はなく、多少外れても問題ありませんが、野手のタッチから逃れるために走路を外れた場合は、アウトになってしまいます。
「塁」を走り抜けるのはアリ?
基本的に走者は不用意に塁から離れることはありません。
走者が塁に触れていない場合、タッチアウトないしフォースアウトを取られてしまう可能性が高まってしまうからです。
一方、安全に塁から離れることができるケースもあります。
例えば、打者が一塁を踏んで走り抜ける時です。
これを「オーバーラン」と言い、すみやかに一塁に戻ればタッチアウトになる心配はありません。
ただし、打席から一塁へと駆け抜ける時のみ適用されるルールで、二塁や三塁を走り抜ける場合には適用されないので注意が必要です。
打者が打つ前に「塁」を離れて良いの?
打者が打つ前に塁を離れることは、ルール違反というわけではありません。
アウトになる危険性に注意を払いつつ、次の塁に近づくことを「リード」と呼びます。
また、投球を捕手が取った際に、タッチアウトされずに次の塁に到達することができれば、「盗塁」とみなされ進塁が認められるケースもあります。
「塁」を安全に進めるケース
野球のルールには、アウトを取られる心配なく進塁できるケースもあります。
これを「安全進塁権」と呼びます。
例えば、「ホームラン」は4つ先の塁に進める安全進塁権です。
主に、打球の回収が不可能な場合や、守備による悪送球、不正行為などが認められた際に、1から4つ先の進塁が許されます。
ちなみに、安全進塁権を獲得した場合においても、必ず順番通りに塁を踏んで進塁しなければならないルールになっています。
「塁」の例文・用例
塁を使った例文・用例を紹介します。
●塁に達する前にタッチアウトをもらう。
●野球のルールを知らず逆方向の塁へと駆け抜けた。
SNSでの「塁」の使われ方
「塁」の類義語
塁の類義語は、「ベース」です。
ベースとは、塁の英語表現です。
「塁」の対義語・反意語
塁の対義語・反意語はありませんでした。