「サウスポー」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「サウスポー」の意味とは
サウスポーとは、野球で左利きの投手のことです。
「左投げ」「左投手」などと呼ばれることもあります。
「サウスポー」のメリット
サウスポーには、右利きに無い様々な利点があります。
まず第一に、一塁への牽制がしやすくなります。
というのも、サウスポーは一塁に対面する姿勢を取るため、一塁走者の二盗に対してプレッシャーをかけることができるからです。
また、一塁手も左投げであれば、身体に負担を与えない自然な体勢でキャッチボールすることが可能です。
第二に、サウスポーは左打者に有利と考えられています。
とくにサウスポーによるサイドスロー(※)は、その投球軌道が左打者に見えにくくなるため、きわめて効果てきめんです。
(※サイドスロー:ボールを投げる際に、ボールを持っている腕がグラウンドと平行になる投球方法のこと)
このようなサウスポーの利点から、防御側は左打者に対してリリーフ投手(※)を登板させる場合があります。
(※特定のバッターに対して登板するリリーフ投手は「ワンポイント」と呼称されます)
逆に攻撃側は、相手の投手の利き腕を常に把握しておく必要があり、とくに先発投手の利き腕によってスターティングメンバーを大きく変更するケースもあります。
ちなみに、サウスポーは最初から左利きの選手だけでなく、元々右利きだった選手がサウスポーに転向した例も少なくありません。
例えば、代表的な選手として江夏豊、石井一久、菊池雄星などを挙げることができます。
「サウスポー」の語源
サウスポーは英語で「southpaw」と表記します。
「south」は「南」、「paw」は「動物の前足」を意味します。
なぜ左利き投手をサウスポーと呼ぶようになったのか、その語源には諸説ありますがはっきりとわかっていないようです。
一説には、昔の野球場においてバッターがピッチャーと対面した時に東北東を向くように設計されており、この際に左手投手の投げる腕が南側になることから、サウスポーの呼称が定着したのではないか、と考えられています。
また、アメリカ南部出身者に左利きの投手が多かったことから、サウスポーが用いられるようになったとする説も存在します。
野球以外の「サウスポー」
野球以外のジャンルでも、左腕・左手でパフォーマンスを発揮する人に対して、この呼称が用いられる場合があります。
例えば、同じスポーツでは「ボクシング」を挙げることができます。
ボクシングでは左構えの選手のことをサウスポーと言い、代表的な選手としてマニー・パッキャオやヘクター・カマチョ等がいます。
一方、スポーツ以外では左利きの楽器演奏者のことも、しばしばサウスポーと呼ばれることがあります。
ただし音楽の世界では、楽器の多くが右利き用に製造されており、またオーケストラでも右利き演奏者が多いことから、右利き用の楽器の使用を余儀なくされるケースが多いです。
「サウスポー」の例文・用例
サウスポーを使った例文・用例を紹介します。
●左打者に対して投手をサウスポーに交代する。
●相手の先発がサウスポーなので、スターティングメンバーを入れ替える。
SNSでの「サウスポー」の使われ方
「サウスポー」の類義語
サウスポーの類義語はありませんでした。
「サウスポー」の対義語・反意語
サウスポーの対義語・反意語はありませんでした。