「セットポジション」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「セットポジション」の意味とは
セットポジションとは、野球でランナーがいる時のピッチャーの投球姿勢のことです。
ランナーが一人もいない場合、基本的に足を高く上げて投球を行います。
しかし、塁上にランナーがいる場合、足を高く上げて投球している内に盗塁されるリスクが増えます。
一方、セットポジションは通常よりも投球時の動作を抑えた姿勢です。
牽制球にも素早く対応することできるため、ランナーがいる場合はセットポジションを採るのが一般的です。
ちなみに近年では、ランナーがいない場面でもセットポジションで投球する選手が増えてきています。
投球フォームを固定せず、バリエーションを加えることで、打者のタイミングを惑わすことができるからです。
「セットポジション」の姿勢と所作
セットポジションの一般的な姿勢や動きについて説明します。
まず、バッターに対面するように立ち、ピッチャーズプレートを軸足で触れます。
さらに、もう片方の足をピッチャーズプレートの前方に置いてください。
そして、両手でボールを持ち、身体の前面で保持します。
その状態で数秒間、完全に静止しなければなりません。
同じバッターと対峙する時は、静止する際にグラブを同じ位置に固定する必要があります。
ちなみに高校野球では、別のバッターであっても露骨に位置を変えると、注意や指導が入るので気を付けましょう。
また、プロ・アマ問わず完全な静止を怠るとボーク(投球の反則行為)とみなされてしまいます。
静止する時間は厳密に決められておらず、あくまで審判員による判断に委ねられています。
ただし、ランナーが塁にいない状況では、(高校野球特別規則など一部例外を除き)必ずしも完全静止をする必要はありません。
完全静止後の動作として「投球」「塁への送球」「プレートから軸足を後方に外す」の3つの選択肢があります。
投球を始めたら、途中で動作を止めることができません。
また、塁に送球する際には「ピッチャーズプレートに対して軸足が平行に触れている」ことと「もう片方の脚がピッチャーズプレートの前方に配置されている」ことが前提条件です。
「セットポジション」と「ワインドアップポジション」との違い
ワインドアップポジションは、ランナーがいない時の投球姿勢です。
ピッチャーズプレートを軸足で触れ、もう片方の足をピッチャーズプレートの上、または後方に置いている状態が基本的なフォームです。
威力のある球を繰り出しやすい一方で、動作が大きいため、その分ランナーに盗塁を許す可能性があります。
そのため、ランナーがいない時はワインドアップ、いる時はセットポジションというような使い分けが行われているわけです。
「セットポジション」の例文・用例
セットポジションを使った例文・用例を紹介します。
●セットポジションで2塁走者を警戒する。
●セットポジションの静止を怠りボークを宣告されてしまった。
SNSでの「セットポジション」の使われ方
「セットポジション」の類義語
セットポジションの類義語は、「クイックモーション」です。
クイックモーションは、ランナーがいる時に行われる投球姿勢の一つで、セットポジションよりさらにモーションが早いと言われています。
「セットポジション」の対義語・反意語
セットポジションの対義語は、「ワインドアップ」です。
ワインドアップは、ランナーがいない時に行われる投球姿勢です。