「緩急」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「緩急」の意味とは
緩急とは、野球でピッチャーが「緩(ゆる)」と「急(きゅう)」、スピードの遅い球と速い球を使い分ける投球術
という意味です。
ピッチャーが投球スピードを変化させることで、バッターのタイミングを狂わせる技術や戦術を指します。
速球や変化球を組み合わせることで、バッターにとってはどのタイミングでバットを振るべきかの判断が難しくなります。
例えば、150km/hのストレートの後に120km/hのカーブを投げるというように、投球のスピード差でバッターのタイミングを崩します。
このように、緩急はピッチャーがバッターを抑えるための基本的かつ重要な戦術の一つなのです。
「緩急」が生む効果
緩急を効果的に使うことで、バッターのタイミングを狂わせることができます。
ピッチャーが同じフォームから速い球と遅い球を投げ分けると、バッターは振り遅れたり、早く振りすぎたりすることがあります。
また、球種の幅を広げることができます。
ストレートと変化球を緩急をつけて投げることで、同じ球種でも相手に違った印象を与えます。
その他、相手に心理的なプレッシャーを与えます。
緩急を巧みに操るピッチャーに対して、バッターは次の球が速いのか遅いのか予測が難しく、精神的に圧力を感じます。
「緩急」を使う投手の特徴
緩急を上手に使うピッチャーには、いくつかの特徴があります。
まず、ストレートと変化球(スライダー、カーブ、チェンジアップなど)を組み合わせ緩急をつけるため、多彩な球種を持っています。
また、ボールを狙ったコースに投げ分けるコントロール技術を持っています。
その他、同じ投球フォームを維持するため、バッターが球種やスピードを読み取りにくい点も特徴です。
「緩急」を付けるピッチャーと、バッターへの影響と対応策
バッターにとって、緩急を使うピッチャーと対戦するのは非常に困難です。
速い球に対応しようとして、遅い球に振り遅れることがあり、遅い球を意識すると速球に対応しきれないという問題があります。
ただしバッターも、スイングのタイミングを調整したり、球種を予測したりすることで、対応が可能です。
「緩急」を使う有名投手
日本プロ野球やメジャーリーグには、緩急を巧みに使うピッチャーが数多く存在します。
元プロ野球選手の山本昌投手は、スローカーブを武器としながら速球との緩急でバッターを翻弄しました。
また、MLBのグレッグ・マダックス投手もスピードのみに頼らず、緩急を駆使した投球で数多くの勝利を収めました。
このような技術を持った投手は、緩急を武器に長年活躍し続ける例として知られています。
「緩急」の例文・用例
緩急を使った例文・用例を紹介します。
●ピッチャーが緩急をつけた投球をして、バッターは振り遅れて三振した。
●緩急を巧みに操る投手のカーブとストレートの組み合わせに、バッターは完全に翻弄された。
SNSでの「緩急」の使われ方
「緩急」の類義語
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「緩急」の対義語・反意語
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