「単打」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「単打」の意味とは
単打とは、一塁まで進める安打という意味の野球用語です。
「短打」と表記される場合もありますが、こちらは「バットを短く持って確実に打撃すること(バント)」という意味も含まれます。
また、「ワンベースヒット」や「シングルヒット」というふうに、横文字で呼称する場合もあります。
ただし、シングルヒットは和製英語で、本場での正しい用法は「one-base hit」または「single」です。
ちなみに、二塁まで進める安打を「二塁打」、三塁まで進める安打を「三塁打」と呼びますが、単打は「一塁打」とは言いません(理由は不明です)。
「単打」の記録保持者
野球史の中で最も「単打」を打った選手を紹介します。
まず、日本のプロ野球史の中で、現役時代に最も単打を打ったのは張本勲です。
張本は「2089本」という単打の歴代最高記録を持っており、現在もその記録は破られていません(※2021年時点)。
ちなみに、張本は単打を含む安打に関しても「3085本」という日本記録を持っています。
また、一シーズンの中で最も単打を打ったのは青木宣親です。
青木は2005年にシーズン最高単打記録にあたる「169本」を打ち、さらに同じ年にイチロー以来2人目となる「200本」安打を達成しました。
一方、メジャーリーグの歴史の中で、現役時代に最も単打を打ったのはピート・ローズで、記録は「3215本」です。
また、一シーズンの中で最も単打を打ったのはイチローです。
イチロー以前には1898年のウィリー・キーラーによる「206本」単打が歴代最高記録でしたが、それから106年後の2004年に、キーラーの記録を19本上回る「225本」を打ちました。
「単打」が話題になったニュース
野球チームや選手を評価する時の指標と言えば「安打」が一般的であり、あえて「単打」が取り沙汰されることは滅多にありません。
ただし、一試合当たりの単打数が極端に多い場合などに話題になることがあります。
例えば、2021年9月7日に行われた中日ドラゴンズと広島東洋カープの試合では、中日側の16本安打の全てが単打と判定され、球団最多記録となりました。
ちなみに、このような「同一試合における全安打が単打で行われた」最多記録は、千葉ロッテ・マリーンズが2010年4月4日に行われたオリックス・バファローズとの試合で達成した「19本」単打です。
「単打」が注目されている選手
メジャーリーグのロサンゼルス・エンジェルスで活躍する大谷翔平は、2021年8月18日時点のシーズン成績において本塁打40本に対して単打40本と並びました。
ちなみに、メジャーリーグ史上、一シーズンあたりの本塁打数40本を達成した選手は349人います。
そのうち本塁打数が単打数を超えている選手はたったの5人で、大谷が6人目となる可能性があります。
「単打」の例文・用例
単打を使った例文・用例を紹介します。
●単打ばかりで勝利の決め手に欠ける。
●単打より長打で点を取りたい。
SNSでの「単打」の使われ方
「単打」の類義語
単打の類義語は、「短打」です。
短打は、単打と同義ですが、他に「バント」の意味も持ちます。
「単打」の対義語・反意語
単打の対義語・反意語はありませんでした。