「長打力」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「長打力」の意味とは
長打力とは、野球で二塁打、三塁打、本塁打を打てる能力のことです。
しばしば長打力が高い選手は「スラッガー(Slugger)」と呼ばれます。
ちなみに、一塁まで進塁したヒットは「単打」と言い、長打と区別されます。
「長打力」を測る指標
長打力を測る指標として「長打率」があります。
長打率とは、一打席あたりの塁打数の平均値です。
計算方法はシンプルで「塁打数/打数」で導き出すことができます。
塁打数とは、ヒットによって進塁した数です。
つまり単打なら「1」、二塁打なら「2」、三塁打なら「3」、本塁打なら「4」です。
打数とは、打席に立った回数から「バント」「犠牲フライ」「四死球」となった打席を差し引いた値です。
例えば、ある選手が10打数のうち2本のホームランを打ち、残りの8打差席はアウトとなった場合を想定してください。
この選手の長打率は「4×2/10」で「0.8」と求めることができます。
すなわち「一打数当たり平均0.8塁打」ということになります。
ここで注意が必要なのは、長打率は「長打を打つ確率」ではなく、あくまで「一打数あたりの平均塁打数」である点です。
そのため、長打率の最大値は「4.00」です。
日本プロ野球では、シーズン最高長打率としてバレンティンが「.779」、通算最高記録として王貞治が「.634」を達成しています。
一定以上の打数では「1.00」を超えるのも至難の業であることがよくわかります。
ちなみに、長打を打つ確率を求めたい場合は「長打を打った回数/打数」で計算します。
上記の例では「2/10=0.2」、すなわち20%の確率で長打を打つと分析できます。
「長打力」を鍛えるには?
長打力を高めるためには「パワー」と「ミート(※)」の両方を鍛える必要があります。
(※ミート:バットの真芯でボールを打つこと)
パワーだけ鍛えても、ボールを正確な位置・タイミングで捕らえなければ、遠くに飛ばすことはできません。
パワーとミートの両方を鍛える練習として「ロングティー」が推奨されてます。
ロングティーとは、1~2メートルほど離れた距離で、下からボールを軽く送球してもらい、外野に向けて力いっぱい打つ練習のことです。
これを繰り返すことで、遠くに飛ばすための力加減やタイミングを把握しやすくなります。
(参考:https://www.chunichi.co.jp/article/273344)
野球ニュースでの「長打力」の用法
野球ニュースで「長打力」がどのように使われているか見てみましょう。
22年9月10日に行われた秋季東京都高校野球大会1次予選において、駒大高が都立練馬工と都立松原の連合チームとの試合で22-0の快勝を挙げました。
これを受け「高校野球ドットコム」では『強打の秘密は、チーム内で徹底された打法にある。近年、野球界を席巻する「フライボール革命」を浸透させ、全選手が長打力を磨いてきた(※)』と解説しており、駒大高の勝利の要因として「長打力」を挙げています。
(※引用:https://news.yahoo.co.jp/articles/ca3b1a0453127035098c73e1fd38dbd14159845b)
「長打力」の例文・用例
長打力を使った例文・用例を紹介します。
●敗因は長打力の弱さだと考えられる。
●長打力の強い選手を起用する。
SNSでの「長打力」の使われ方
「長打力」の類義語
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「長打力」の対義語・反意語
長打力の対義語・反意語はありませんでした。