「ウェーバー制」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「ウェーバー制」の意味とは
ウェーバー制とは、スポーツチームが選手を指名する際に、低順位のチームから単独交渉権を獲得できる制度のことです。
主に日本、またはアメリカの野球チームによる新人選手獲得の際に用いられています。
基本的に、直前のリーグにおける順位を参考とし、最下位チームから順番に選手を指名でき、競合は発生しません。
ウェーバー制を施行する目的として、主に以下3点を挙げることができます。
・球団の戦力均衡化
・競合による契約金・年俸の高騰の抑止
・契約までの時間短縮
日本のプロ野球では、ドラフト会議(※)において部分的に採用されている制度です。
(※ドラフト会議:毎年10月に開催される、新人選手を各球団に振り分ける行事のこと)
「ウェーバー制」と「ドラフト会議」の関係は?
日本のプロ野球において、ウェーバー制はドラフト会議の指名方式の一つとして知られています。
まず、ドラフト会議とは、プロ野球12球団が新人選手を指名し、入団交渉権を獲得するための会議です。
期待の新人選手がどのチームに入団するのか、全国の野球ファンが注目するイベントでもあります。
ちなみに海外では、野球のみならず様々なスポーツでドラフト会議が実施されています。
日本ではプロ野球以外でドラフト会議を実施しているのは数例に留まり、一般的に「ドラフト会議=野球の行事」というイメージが根強くあります。
日本プロ野球のドラフト会議は、主に以下3種の指名方式で行われます。
・入札抽選
・ウェーバー制
・逆ウェーバー制
また、全球団が1名ずつ指名し終えるまでの間を「巡」と呼び、「1巡目」「2巡目」「3巡目」というふうに繰り返します。
上記の内、どの指名方式で行うかは巡によります。
まず、1巡目は「入札抽選」で執り行われます。
入札抽選では、全球団が一斉に希望の選手を指名します。
指名選手に被りが無ければ、そのまま入団交渉へと進みます。
一方、指名選手に被りがあれば、その選手を指名した球団で抽選を行い、当選者のみが抗争権を獲得できます。
2巡目以降は「ウェーバー制」と「逆ウェーバー制」が交互に行われます。
ウェーバー制は前述の通り、直前リーグの最下位から順番に希望の選手を指名できます。
プロ野球はセ・パ両リーグに分かれているため、交流戦の結果、勝率が低いリーグから優先されます。
例えば、22年の交流戦ではセ・リーグの勝率がパ・リーグより上回ったため、パ・リーグの最下位チームが最初に単独交渉権を得ます。
22年のドラフト会議の2巡目はパ・リーグ最下位の日本ハムの指名から始まり、次にセ・リーグ最下位の中日…という風に展開されました。
逆ウェーバー制は、文字通りウェーバー制の逆、つまり直前リーグの優勝チームから順番に指名する制度です。
22年の逆ウェーバー制における最初の球団は、セ・リーグ優勝者のヤクルトでした。
「ウェーバー制」の例文・用例
ウェーバー制を使った例文・用例を紹介します。
●一巡目が終わりウェーバー制に入った。
●ウェーバー制で注目している選手が指名されるかな。
SNSでの「ウェーバー制」の使われ方
「ウェーバー制」の類義語
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「ウェーバー制」の対義語・反意語
ウェーバー制の対義語・反意語はありませんでした。