「イクボス」とは?意味と例文が3秒でわかる!

2020-10-15

「イクボス」の意味とは

イクボスとは、職場で働く部下やスタッフの育児や介護などワークライフバランスを考慮し、部下やスタッフの人生と企業の業績の両方を成立させることを目指す上司という意味です。

また部下やスタッフのみならず、自分自身も仕事と私生活のバランスを取り、両方を楽しむ上司のことを言います。上司の性別や年代、階級は問いません。

「イクボス」は、育児に積極的に取り組む男性を指す「イクメン」の派生語で、「イクメン」のあり方に理解を示し、支援や協力の姿勢を見せてくれる上司や管理職を指します。

「イクボス」の語源

イクボスの語源は、「育児に理解のある上司」です。

「イクボス」とは、「イク(育児)」と「ボス(上司)」が組み合わさってできた造語です。

育児に積極的に関わる男性を「イクメン」と呼ぶのに対し、仕事と育児を良質しやすい環境の整備に努める上司を「イクボス」と言います。

「イクボス」という言葉の発祥は2013年3月に群馬県庁で行われた「イクボス養成塾」だと言われています。

その後2014年2月にNPO法人Fathering Japan(ファザーリング・ジャパン)がイクボスプロジェクトが発足し、同年6月にNHKクローズアップ現代にて「イクボス特集」が放送されたことで全国的に認知されるようになりました。

「イクボス宣言」とは

「イクボス宣言」は企業などが、従業員がワークライフバランスを保ちながら育児に取り組むことができるような環境をつくるということを公に宣言することを言います。

現在はNPO法人Fathering Japan(ファザーリング・ジャパン)が主体となり、イクボスプロジェクトが進められています。
すでに多数の地方自治体や企業が参画していますが、今後ますますその数は増えていくと予想されています。

イクボスおよびイクボス宣言は厚生労働省が2014年に「イクボスアワード」という表彰制度を開始したことで認知度が高まりました。

イクボス宣言を行なった組織の取り組み例としては、「リモートワークを導入する」「会議を削減する」「有給休暇の取得を推進する」などが挙げられます。

また、イクボスには、「働きやすい環境を整えることで、優秀な人材が定着する」「ワークライフバランスを保つことで社員の労働意欲が高まる」などの経営のメリットがあります。

「イクボス」の例文・用例

イクボスを使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●うちの会社の上司は イクボス を目指すと宣言していた。
●男性が育児をすることを推進する企業や イクボス のみなさんを募集しています!

SNSでの「イクボス」の使われ方

「イクボス」の類義語

イクボスの類義語は、「イクメン」です。
育児に積極的に取り組む男性のことを指す言葉です。

「イクボス」の対義語・反意語

イクボスの対義語は、「ダメボス」です。

「ダメボス」は「イクボス」の反対で、自分のことだけ考え、部下やスタッフのことを考慮した言動をとれない上司のことを指します。