「パラドックス」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「パラドックス」の意味とは
パラドックスとは、逆説という意味です。
世間一般で正しいと認識されているものに対する、反対の主張を指しています。
つまりは「定説に逆らう意見や主張」となるため「逆説」を意味するのです。
さらに「見かけ上の真偽に対して、本質的な真偽が異なる」というニュアンスもあります。
こちらの場合では「ジレンマ」の意味に近しい使い方です。
「見かけ上の真偽=定説」と言い換えることができるため、もともとの意味の逆説から転じた使い方と言えます。
正しいとされているもの、正しく見えているものに対しての反対の意見や主張をパラドックスと言うのです。
哲学における「パラドックス」の意味
パラドックスは、哲学などで専門的に使われる単語です。
哲学などの世界で使われる場合にはややニュアンスが変わります。
そこで意味するものは「間違いに見えるものの、実は正しいこと」、「正しく見えることなのに、正しいと認識されていないこと」です。
ここでの使われ方は「矛盾」に近いニュアンスと言えるでしょう。
日常会話などでのカタカナ語ではあまり使われなかった意味が、哲学などの専門分野でのシーンでは採用されているわけです。
こうした専門分野のパラドックスの代表例には「誕生日のパラドックス」、「モンティ・ホール問題」などが挙げられます。
ザックリと言えば確率問題の代表的な例でもあることから、哲学だけではなく数学の分野としても分類されることがあるのです。
カタカナ語のパラドックスでは「日常会話など」、「数学や哲学などの専門分野」と使われるシーンにパターンがあることを覚えておきましょう。
「パラドックス」の語源
パラドックスの語源は、英語のparadoxです。
「paradox」の意味はカタカナ語と同じで、「逆説」や「ジレンマ」となります。
さらにカタカナ語よりもはばが広く「背反」、「矛盾」などの意味も含んでいることが注意点です。
語源の英語の方が意味の幅が広いので、カタカナ語になるとやや狭義の使い方に変化していると言えます。
カタカナ語では「背反や矛盾」の意味で使われることはあまり無く、語源とで全く同じでは無いので注意しましょう。
また英語のparadoxにも語源があり、こちらはギリシア語の「para」と「doxa」となっています。
「para」が「反対」を意味しており、「doxa」が「意見や通念」の意味です。
組み合わせると「反対の意見」などとなるので、大元のギリシア語に関してもカタカナ語とほぼ同じ意味と言えるでしょう。
「パラドックス」の例文・用例
パラドックスを使った例文・用例を紹介します。
●ことわざの中でパラドックス の代表例といえば「急がば回れ」だろう。
●気が遠くなるほどパラドックス の例とは奥が深いものばかりだ。
SNSでの「パラドックス」の使われ方
「パラドックス」の類義語
パラドックスの類義語は、「逆理」です。
意味は①事実に反した結論にも関わらず、その結論と反対となる根拠を示すことができないこととなっています。
また②真理に背いているように見えるものの、本質では真理の一面を表していることという意味も含むのです。
①では「矛盾」と言え変えることができるでしょう。
②では「ジレンマ」と言い換えることができます。
つまり逆理は「矛盾」や「ジレンマ」の意味を持つため、パラドックスの類義語と言えるのです。
「パラドックス」の対義語・反意語
パラドックスの対義語は、「オーソドックス」です。
意味は、正統派や因習的なです。
パラドックスは定説に対する逆説を意味していました。
それに対して、オーソドックスは正当であることや因習として当たり前であることを指しています。
いわばパラドックスの逆説に対して、オーソドックスは定説を表しているのです。
逆説に対して対義の言葉となるため、こちらの単語が対義語として挙げられます。