「リスクヘッジ」とは?意味と例文が3秒でわかる!

2020-11-14

「リスクヘッジ」の意味とは

リスクヘッジとは、危険を予測し、それを回避できるように予防策を講じる・またはその対策を意味するビジネス用語です。

「リスクヘッジ」の語源

リスクヘッジの語源は、英語の「risk hedge」です。
「risk」は和訳すると「危険・危険性」に、「hedge」は「生垣、防護柵」になるので、危険から守る柵といった意味になります。
そこから転じて、「危険性を回避するための対策」という使われ方をするようになりました。

英語では「hedge」だけで「防止策・危険回避」という意味を持ち、「risk」をつけずに用いられるのが一般的です。

「リスクヘッジ」の表現の広がり

元々は金融業界で使われていた言葉です。
金融の取引において、投資先をひとつに絞ると万が一株価が下落した際に、大きなダメージを負ってしまいます。

しかし、投資先をあらかじめいくつかに分けておくことで、ある取引で損をしても別の取引で利益を得ることが可能となり、被害を軽減させることができます。
このように投資先を分散して大きなリスクを食い止める策などのことを「リスクヘッジ」と呼んでいます。

そこから、金融業界以外でのビジネスシーンでも「危機回避策」などの意味で使われるようになりました。

「リスクヘッジ」の特徴

金融取引では株価の下落など比較的大きなリスクに対して使われている言葉ですが、広義のビジネスシーンでは、大きなリスク以外でも「業務上のちょっとしたアクシデントへの備え」といったニュアンスでも用いられることがあります。

たとえば、イベントに配備するスタッフを、当日やむを得ず出勤できないスタッフが出ると想定して人数を見積もっておくといったことも「リスクヘッジ」といえます。

また、企業だけでなく個人で将来に備えておくことも「リスクヘッジ」と表現されます。
複数の保険に入っておく、本業以外の資格やスキルを身に着けておく、防災用品を家の各部屋に置いておくなど、「こっちがダメでもこっちがある」という状態を用意しておく状態は、個人でも「リスクヘッジを図っている」ことになります。

「リスクヘッジ」の例文・用例

リスクヘッジを使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●雲行きが怪しいけど、雷がすごそうだな。リスクヘッジのために、バックアップデータはその都度とっておくように。
●フリーランスは軌道にのるまで大変だから、いくつかのクライアントさんを持ってリスクヘッジしておいた方がいいよ。

SNSでの「リスクヘッジ」の使われ方

「リスクヘッジ」の類義語

リスクヘッジの類義語は、「リスクマネジメント」です。
こちらは「危機管理」という意味です。

「リスクヘッジ」は危険を回避するための対策自体のことを、「リスクマネジメント」は企業全体で危機的状態を事前に予測し対策するための概念のことを指しているので、若干ニュアンスが異なります。

「リスクヘッジ」の対義語・反意語

リスクヘッジの対義語・反意語はありませんでした。