「愛別離苦(あいべつりく)」とは?意味と例文が3秒でわかる!

「愛別離苦」の意味とは

愛別離苦(あいべつりく)とは、親子・夫婦・恋人など、愛する人と生き別れたり死に別れたりする苦しみを表す四字熟語です。

「愛別離苦」の語源

「愛別離苦」は「愛別離」と「苦」が合わさった言葉です。「愛別離」とは愛する人と行き別れたり死に別れたりすること、「苦」はその苦しみのことです。

「愛別離苦」は仏教で言う、「八苦」(8種の苦しみ)の1つです。なお、「八苦」とは、「生」・「老」・「病」・「死」という人間として根源的な4つの苦しみに、「愛別離苦」・「怨憎会苦 (おんぞうえく)」・「求不得苦(ぐふとくく)」・「五陰盛苦(ごおんじょうく)」の4つの苦しみを加えたものを指します。「怨憎会苦 (おんぞうえく)」とは「怨んだり憎んだりしている人とも会わなければならない苦しみ」、「求不得苦(ぐふとくく)」とは「求めているものが得られずに満たされない苦しみ」、「五陰盛苦(ごおんじょうく)」とは「人間の心身を形成する5つの要素から生じる苦しみ」のことを指します。紀元前500年頃にインドの釈迦が人生の苦しみを克服するために修行をすることを説いたことから、これらの八苦が定められています。

ちなみに、とても辛い状況を表す四字熟語に「四苦八苦」がありますが、この「四苦八苦」の「四苦」とは先に挙げた「生」・「老」・「病」・「死」のこと、「八苦」とはそれらにさらに4つ苦しみを加えたものを表します。そのため、「愛別離苦」は「四苦八苦」のひとつといえます。

「愛別離苦」の例文・用例

愛別離苦を使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●突然の離婚により、子どもたちと愛別離苦の状態になってしまった。
●彼は大好きだった祖父を失い、愛別離苦の心境だろう。

SNSでの「愛別離苦」の使われ方

「愛別離苦」の類義語

愛別離苦の類義語は、「生離死別」です。「生離死別」(せいりしべつ)は「生き別れと死に別れ」を意味する四字熟語です。

「愛別離苦」の対義語・反意語

愛別離苦の対義語・反意語は「怨憎会苦」(おんぞうえく)です。「怨憎会苦」は、「怨んだり憎んだりしている人とも会わなければならない苦しみ」を意味する四字熟語で、愛別離苦と同じく仏教の八苦の1つです。

四字熟語

Posted by 亜樹南川