「百鬼夜行(ひゃっきやこう)」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「百鬼夜行」の意味とは
百鬼夜行(ひゃっきやこう)とは、夜中に様々な妖怪たちが集団で現れ、行進する様子
を表す四字熟語です。日本の妖怪物語や絵巻物などによく見られ、神秘的で恐ろしい雰囲気を醸し出す言葉として広く知られています。
転じて、悪いことや不吉なことが次々と起こる様子を比喩的に表すこともあります。「百鬼夜行」は人間の深層心理や社会に対する不安、そして自然に対する畏敬の念などを反映していると考えられます。また、社会の不安定さや不平等に対する不満が、妖怪の姿を借りて表現されているとも考えられます。
「百鬼夜行」の語源
「百」は「たくさん」という意味で、「鬼」は妖怪の総称、「夜行」は夜に歩くことを意味します。
これらの言葉を組み合わせることで、夜中に多くの妖怪が歩き回る様子を鮮やかに表現しています。
「百鬼夜行」の語源は、平安時代の歴史物語『大鏡』にまで遡ります。藤原師輔が妖怪の行列に出くわしたという記述があり、これが「百鬼夜行」という言葉の起源とされています。その後、室町時代の絵巻物などでも描かれ、妖怪文化の中で定着しました。
「百鬼夜行」の例文・用例
百鬼夜行を使った例文・用例を紹介します。
✓例文・用例
●あの会社は、不祥事が百鬼夜行のように続いている。
●試験前夜、頭の中には百鬼夜行繰り広げられていた。
SNSでの「百鬼夜行」の使われ方
「百鬼夜行」の類義語
百鬼夜行の類義語は「魑魅魍魎(ちみもうりょう)」です。
「魑魅魍魎」とは、形のない悪鬼や妖怪の総称を表す四字熟語です。
「百鬼夜行」の対義語・反意語
百鬼夜行の対義語・反意語は「平穏無事(へいおんぶじ)」です。
「平穏無事」とは、何の心配事もなく、変わったこともなく、穏やかな暮らしをおくることを表す四字熟語です。