「(おかめはちもく)」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「傍目八目」の意味とは
傍目八目とは、当事者よりも第三者のほうが冷静かつ的確な判断ができるという意味の四字熟語です。
「おかめはちもく」と読みます。
主な漢字表記として「傍目八目」と「岡目八目」の2種類あり、どちらも読み・意味ともに同じです。
元は囲碁の言葉で、対局している者同士(当事者)よりも勝負を傍観している人(第三者)の方が冷静に(打つべき手などを)予測できる、ということわざです。
「傍目」「岡目」ともに「傍(はた)から見る」ことを意味します。
「ほか目」が「岡目」に変化したという説もありますが、「わきから恋すること」を表す「岡惚れ」や、「はたで嫉妬心を抱くこと」を表す「岡焼き」という言葉がある通り、「傍から(横から)」というニュアンスが色濃く出ています。
また「八目」の「目」とは碁盤の目のことで、すなわち「(対局者より傍目のほうが)8手先まで読める」ことを表しています。
ちなみに囲碁において「目」は自分の生き石で囲んだ領域を数える単位として用いられているため、「8手先」ではなく「(対局者より傍目のほうが)8目得する手を考えつく」という意味ではないか、という人もいます。
さらに日本では古来より「八」を具体的な数ではなくて「より多くの数」の例えとして用いるケースもあり、「(対局者より傍目のほうが)より多くの手が読める」または「より多くの目を得るような手を考えつく」という意味合いに捉えることもできます。
ただし、一般的には厳密な定義は問題ではなく「第三者の方が当事者以上に的確な判断・分析ができる」という本質的な意味でのみ用いられています。
「傍目八目」の具体的な例
傍目八目は囲碁の世界以外でも用いられることが多い言葉です。
例えばスポーツでは時々、自分では気づかなかった問題点を横から見てる人から指摘されることがあります。
「サーブを打つ時のフォームに癖があるだなんて気づきもしなかった。アドバイスをくれてありがとう。傍目八目とはよく言ったものだね。」
という風に使うことができます。
あるいはビジネスでは、あえて第三者を招いて問題点や改善点に関するアドバイスをもらうケースもあります。
「傍目八目を狙って、業界の第一人者を招いて、プロジェクトの問題点を指摘してもらった」
また、芸術の分野でも誰かに見てもらい、聞いてもらって感想を貰うことが、より良い作品を作るためには重要なことです。
「傍目八目かも知れないけど、背景のパースが崩れてるの気づいてる?」
「傍目八目」の英語表現
前述の通り、傍目八目は囲碁を語源とする四字熟語なので、一字一句を英語で表現しても本質的な意味は伝わりません。
そのため「傍から見ている人のほうが有益な点」という意味の「bystander’s vantage point」が傍目八目に近い英語表現だと考えられます。
「傍目八目」の例文・用例
傍目八目を使った例文・用例を紹介します。
●彼のセンスは最悪だから傍目八目にならない。
●傍目八目を侮ると、自己分析を見誤りますよ。
SNSでの「傍目八目」の使われ方
「傍目八目」の類義語
傍目八目の類義語は、「他人の正目(たにんのまさめ)」です。
他人の正目とは、「当事者ではなく部外者のほうが公平に判断できる」という意味のことわざです。
「傍目八目」の対義語・反意語
傍目八目の対義語・反意語はありませんでした。