「温故知新(おんこちしん)」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「温故知新」の意味とは
温故知新(おんこちしん)とは、以前習ったことや過去にあったことをもう一度調べたり考えたりして、新しい知識や見解を得ることを表す四字熟語です。「故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る」と訓読されます。社訓や座右の銘とされることが多く、日常会話ではあまり使われません。
「温故知新」の語源
温故知新の語源は、中国の思想家である孔子の教えです。孔子の弟子たちが孔子の言行やその弟子たちとの問答を記録した「論語」の一節に、「温故而知新、可以為師矣」という記述があります。これは、「古くからの教えを学び新しい知識を得ることが重要である。それができれば、人にものを教える師になれるだろう」という意味です。この前半部分だけが、四字熟語の格言として伝わりました。
「温故知新」の英語表現
温故知新に直接対応する言い回しはありませんが、次のような言い方で趣旨を表現することができます。
・learning a lesson from the past(過去からの教訓を学ぶこと)
・learning from history(歴史から学ぶこと)
「温故知新」の例文・用例
温故知新を使った例文・用例を紹介します。
●温故知新の精神を大切にすることが、事業の成功に繋がる。
●これからも温故知新の心を忘れずに、新商品開発に励んで参ります。
SNSでの「温故知新」の使われ方
「温故知新」の類義語
温故知新の類義語は、「継往開来」や「覧古考新」です。
「継往開来(けいおうかいらい)」とは、先人の事業を受け継ぎ、発展させながら未来を切り拓いていくことを指す四字熟語です
「覧古考新(らんここうしん)」とは、古い事柄を顧みて、新しい問題を考察することを指す四字熟語です。
「温故知新」の対義語・反意語
温故知新の対義語・反意語は「轍を踏む」や「二の舞を演じる」です。
「轍を踏む(てつをふむ)」や「二の舞を演じる」とは、前の人と同じ失敗を繰り返すことを指す言葉です。