「切磋琢磨(せっさたくま)」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「切磋琢磨」の意味とは
切磋琢磨(せっさたくま)とは、精神や道徳や人格や学問を磨くことです。また同じ目標やゴールを目指している人などと交流することで、互いに声をかけ合いながら、精神や道徳や人格や学問を磨くことを表す四字熟語です。
「切磋琢磨」の語源
「切磋琢磨」の語源は中国最古の詩集である「詩経」の「衛風(えいふう)・淇奥(きいく)」の中の「如切如磋 如琢如磨(切するが如く磋するが如く、琢するが如く磨するが如く)」という一節にあります。
「切」は骨や角を刃物で切ること、「磋」はそれらをやすりで磨くこと、「琢」は玉を槌や鑿(のみ)で打ち削ること、「磨」は磨くことを意味します。このように「切磋琢磨」は本来、細工師が骨や象牙などを加工すれば輝きを放つ宝石になる、という意味です。
「如切如磋 如琢如磨」はその細工師の技巧にたとえて、「人は天性の素質を磨いて立派な者になる」として、衛の11代君主である武公(ぶこう)を称えた言葉です。さらにそれが転じて、「友人などと交わり、互いに励まし合いながら学や徳を磨くこと」を意味するようになりました。
「切磋琢磨」の英語表現
切磋琢磨を英語で表すと次のような表現になります。
・competing with each other
・friendly competition[例]They studied hard by competing with each other.
(彼らは切磋琢磨して研究に励んだ)Friendly competition among engineers is necessary for the advancement of technology.
(技術の向上のためには技術者同士の切磋琢磨が必要だ)[出典:ジーニアス和英辞典]
「切磋琢磨」の例文・用例
切磋琢磨を使った例文・用例を紹介します。
●部活の仲間と切磋琢磨して、全国優勝を目指す。
●彼らは切磋琢磨して研究に励んだ。
SNSでの「切磋琢磨」の使われ方
「切磋琢磨」の類義語
切磋琢磨の類義語は、「修業」、「修練」、「鍛錬」、「高め合う」などです。
「修業」は精神を鍛え、学問などを修め磨くことを意味します。
「修練」は精神や技能を磨くことを意味します。
「鍛錬」は訓練を積んで心身を鍛えたり、技能を磨いたりすることを意味します。
「高め合う」は互いに刺激し合い能力を向上させることを意味します。
「切磋琢磨」の対義語・反意語
切磋琢磨の対義語・反意語はありませんでした。