「深謀遠慮(しんぼうえんりょ)」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「深謀遠慮」の意味とは
深謀遠慮(しんぼうえんりょ)とは、深く考えを巡らし、遠く将来のことまで考えることを表す四字熟語です。
政治家や経営者など、リーダーシップを発揮する人にとって重要な資質とされています。
「深謀遠慮」の語源
深謀遠慮の語源は、前漢時代の文官・賈誼(かぎ)による『過秦論』にある次の一節とされています。
「深謀遠慮 行軍用兵之道 非及曩時之士也」は「将来について深く考えて計画を立てることや軍事利用の方法においても、他の国々には及ばない」と訳され、その中の「深謀遠慮」が四字熟語として使われるようになりました。これは秦が法治を重んじ過ぎたことで二世で終わったことを批判した文章です。
「深謀遠慮」の英語表現
深謀遠慮を英語で表すと次のような表現になります。
・perspicacity and prudence(洞察力と慎重さ)[出典:ジーニアス英和辞典]
・profound wisdom and foresight(深い知恵と先見性)[出典:大辞林 第三版]
「深謀遠慮」の例文・用例
深謀遠慮を使った例文・用例を紹介します。
●あの人は深謀遠慮に欠けているので、リーダーには向いていない。
●彼は深謀遠慮の末、安定した職ではなく、リスクを伴う起業の道を選んだ。
SNSでの「深謀遠慮」の使われ方
「深謀遠慮」の類義語
深謀遠慮の類義語は「深慮遠謀(しんりょえんぼう)」、「百術千慮(ひゃくじゅつせんりょ)」です。
深慮遠謀は深謀遠慮と漢字を入れ替えただけで、意味は同様ですが、「深謀遠慮」の方が一般的に使われています。
「百術千慮」は色々と方法を考え、思慮を巡らすことです。遠い未来を考えるといった意味は含みませんが、思慮を巡らせて方法を考えるという点が似ています。
「深謀遠慮」の対義語・反意語
深謀遠慮の対義語・反意語は「軽率短慮(けいそつたんりょ)」、「軽挙妄動(けいきょもうどう)」です。
「軽率短慮」とはあまり深く考えないで行動すること、「軽挙妄動」とは良いかどうか考えずに軽はずみな行動をすることを意味します。