「質実剛健(しつじつごうけん)」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「質実剛健」の意味とは
質実剛健(しつじつごうけん)とは、飾り気がなく真面目で、心身ともに強くたくましいことを表す四字熟語です。「剛健質実ごうけんしつじつ」ともいいます。
人柄を褒めるときや、座右の銘・校訓などに使われるのが一般的です。自身の人柄について表すときには使いません。
「質実剛健」の語源
「質」は質朴、「実」は誠実を意味し、「質実」は飾り気がなく真面目なことを表します。「剛健」は心や体が強く、たくましいことを表します。
質実剛健は、明治時代の「戊申詔書(ぼしんしょうしょ)」が由来だとされています。これは官報により発布された明治天皇の詔書であり、その中には国力増進発展のため、勤勉倹約すること、飾りを避けて質素にすること、などが示されました。この内容がもとになり「質実剛健」という言葉が生まれたと言われています。
「質実剛健」の英語表現
質実剛健を英語で表すと次のような表現になります。
・simple and sturdy(質実剛健な)
[出典:小学館 プログレッシブ和英中辞典]
「質実剛健」の例文・用例
質実剛健を使った例文・用例を紹介します。
●彼の母校は質実剛健の校訓で知られている。
●彼のように質実剛健な人は信頼できる。
SNSでの「質実剛健」の使われ方
「質実剛健」の類義語
質実剛健の類義語は「剛毅朴訥(ごうきぼくとつ)」や「剛健質朴 (ごうけんしつぼく)」です。
「剛毅木訥」や「剛健質朴」は、飾り気がなく、意志が強く頼もしいことを表す言葉です。
どちらも質実剛健とほぼ同じ意味ですが、真面目さを強調したいときには質実剛健、強い意志を強調したいときには剛毅朴訥や剛健質朴を使います。
「質実剛健」の対義語・反意語
質実剛健の対義語・反意語は「巧言令色(こうげんれいしょく)」です。
「巧言令色」は口先だけでうまいことを言ったり、うわべだけ愛想よくとりつくろったりすることを表す言葉です。