「諸行無常(しょぎょうむじょう)」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「諸行無常」の意味とは
諸行無常(しょぎょうむじょう)とは、この世のものはすべて移り変わり、永遠に変わらないものはないということを表す四字熟語です。
「諸行無常」という言葉が使われているもので特に有名なのは、鎌倉時代の軍記物語である「平家物語」の冒頭の「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」という句です。人の世の無常や儚さという物語のテーマを表現しています。
「諸行無常」の語源
「諸行無常」とは、「諸法無我」、「涅槃寂静」とともに、仏教における三つの根本的な理念を表す三法印の一つです。「諸行無常」の「諸行」は「特定の原因によって作られたこの世の一切の物事」、「無常」は「常に移り変わり、同じ状態にとどまらないこと」を指します。
「諸行無常」の英語表現
諸行無常を英語で表すと次のような表現になります。
・Everything is ephemeral.(すべてのものは儚い)
・Nothing remains unchanged.(不変のものはない)[出典:ジーニアス和英辞典]
「諸行無常」の例文・用例
諸行無常を使った例文・用例を紹介します。
●諸行無常というように、辛いことがあっても永遠には続かないものだ。
●昔の町の写真を見ると諸行無常を感じる。
SNSでの「諸行無常」の使われ方
「諸行無常」の類義語
諸行無常の類義語は、「有為転変(ういてんぺん)」、「盛者必衰(じょうしゃひっすい)」です。
「有為転変(ういてんぺん)」とは、「この世のすべての存在や現象は、さまざまな原因や条件によって常に移り変わり、少しの間もとどまっていないこと」を表す四字熟語です。
「盛者必衰(じょうしゃひっすい)」とは、「この世は無常であり、勢いの盛んな者もいつかは衰え滅びるということ」を表す四字熟語です。
[出典:三省堂 新明解四字熟語辞典]
「諸行無常」の対義語・反意語
諸行無常の対義語・反意語は「永久不滅(えいきゅうふめつ)」、「万古不易(ばんこふえき)」です。
「永久不滅(えいきゅうふめつ)」とは、「いつまでも滅ぶことがないこと」を表す四字熟語です。
「万古不易(ばんこふえき)」とは、「いつまでも変わらないこと」を表す四字熟語です。