「唯我独尊(ゆいがどくそん)」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「唯我独尊」の意味とは
唯我独尊(ゆいがどくそん)とは、本来「天井天下唯我独尊」の略で、すべての人は唯一無二であり、尊いものであるという意味の言葉ですが、誤った解釈が定着し、この世で、自分だけが尊いとしてうぬぼれることという意味で一般的によく使われている四字熟語です。
「唯我独尊」の語源
「唯我独尊」とは、釈迦がうまれた時に7歩歩き、天と地を指さして「天上天下(てんげ)唯我独尊」と唱えたという故事に基づいて生まれた言葉です。他と比べて自分のほうが尊いということでもない。これは「唯だ、我、独(ひとり)として尊し」と読み下し、「人間はすべて天上天下にただ一人の存在であり、その命そのままに尊い」という意味を表しています。しかし、その字面から「唯我」とは「ただ自分だけ」、「独尊」は「一人だけ尊い」という意味を表すという誤った解釈が広まり、こちらの意味の方が一般的に定着していきました。
「唯我独尊」の英語表現
唯我独尊を英語で表すと次のような表現になります。
現在一般的に知られている「うぬぼれ」という意味は次のように表されます。
・self-conceit
本来の意味である「天上天下唯我独尊」は次のように表されます。
・I alone am holy throughout heaven and earth.
[出典:ジーニアス和英辞典]
「唯我独尊」の例文・用例
唯我独尊を使った例文・用例を紹介します。
●彼はいつだって唯我独尊な態度なのでチームを乱す。
●人は皆唯我独尊といって、尊い命を授けられている。
SNSでの「唯我独尊」の使われ方
「唯我独尊」の類義語
唯我独尊の類義語は「遼東之豕(りょうとうのいのこ)」です。
「遼東之豕」とは、「狭い世界で育ち、他の世界を知らないため、自分だけすぐれていると思い込んで得意になっていること」を意味する四字熟語です。
「唯我独尊」の対義語・反意語
唯我独尊の対義語・反意語はありませんでした。