「BLM運動」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「BLM運動」の意味とは
BLM運動とは、アフリカ系アメリカ人に対する警察の残虐行為をきっかけに、アメリカで始まった人種差別抗議運動という意味です。BLMとは、Black Lives Matter(ブラック・ライブズ・マター)の略です。
「BLM運動」の特徴
2020年5月に、アメリカのミネソタ州ミネアポリスで、アフリカ系アメリカ人のジョージ・フロイドさんが、白人の警察官に首を圧迫されて死亡しました。この事件を受けて、黒人に対する不当な差別への講義を中心とした、人種差別抗議運動が全世界に広がりました。
「BLM運動」のきっかけ
BLM運動のきっかけは、「ジョージ・フロイド事件」よりさらに遡り、2012年にアメリカで起きた別の事件だと言われています。
2012年2月に、アメリカのフロリダ州で、フードをかぶってお菓子を買いに出かけていたアフリカ系アメリカ人の高校生トレイボン・マーティンさんが、自警団の男性に不審者と見なされ射殺されました。
当時、マーティンさんは武器を所持していなかったのにもかかわらず、自警団の男性は正当防衛が認められ無罪放免になり、議論を呼びました。
この出来事を知った米国在住の活動家アリシア・ガルザさんは、SNSに判決に対する批判を投稿しました。投稿の最後に下記のように記し、ここに「Black lives matter」の表現が使われました。
“Black people. I love you. I love us. Our lives matter, Black lives matter.(黒人の皆さん。私は皆さんを、愛しています。そして、私たちを愛しています。私たちの命は大切です、黒人の命は尊重されるべきなのです)”
その後、ガルザさんと親しい2人の活動家オパール・トメティさんとパトリス・カラーズさんが彼女に賛同し、「#BlackLivesMatter」というハッシュタグをつけて発信していったのがBlack Lives Matter運動のはじまりです。
「BLM運動」の普及の背景
2020年5月にアメリカのミネソタ州ミネアポリスで、アフリカ系アメリカ人のジョージ・フロイドさんが、白人の警察官に首を8分46秒圧迫されて死亡したいわゆる「ジョージ・フロイド事件」を受け、人種差別抗議運動が全米のみならず、全世界に広がっていきました。
「BLM運動」の英語表現と日本語への訳し方
英語では「Black Lives Matter」と表現されます。
これを日本語でどう訳すかは大きな問題になっています。
黒人の命「は」なのか「も」なのか──助詞一つでもニュアンスが異なるため、メッセージ性も大きく異なります。
あなたが一番しっくりくる訳はどれでしょうか。なぜその表現がしっくりくるのか、考えてみるとよいかもしれません。
【訳し方の例】
・黒人の命は大切だ
・黒人の命も大切だ
・黒人の命が大切だ
・黒人の命だって大事だ
・黒人の命を尊重しろ
・黒人の命を粗末にするな
・黒人の命を軽んじるな
・黒人の命にも価値がある
日本語に翻訳することで意味が取りにくくなるとの声もあり、あえて訳さない方がよいという意見もあります。
「BLM運動」が話題になった出来事
ここでは日本において、BLM運動が話題になった出来事を取り上げます。
NHK「これでわかった世界のいま」への批判
NHKが2020年(令和2年)6月7日に放送した『これでわかった!世界のいま』の内容が「(黒人に対する)侮辱的で配慮にかけるもの」だと批判を受けました。
女子テニス・大坂なおみ選手の大会棄権の表明
女子テニスの大阪なおみ選手は、2020年8月、人種差別への抗議として、全米オープンの前哨戦「ウエスタン&サザン・オープン」では、準決勝をボイコットすることを示唆しました。その際の発言として「私はアスリートである前に黒人女性です」という言葉も話題になりました。
2020年9月に、ニューヨークで開催された全米オープンにおいては、黒人被害者の名前が入った〝人種差別抗議マスク〟を日替わりで着用し、コート外でも人権運動に注目が集まりました。
「BLM運動」の認知度は高い?低い?
BLM運動はアメリカで始まり、全世界に広がっていった人種差別抗議運動です。
日本でも、広く報道され、認知度は高いですが、欧米ほど運動が活発ではない事実もあります。
「BLM運動」の例文・用例
BLM運動を使った例文・用例を紹介します。
●BLM運動は日本でも活発になっている。
●BLM運動に賛同する。
SNSでの「BLM運動」の使われ方
「BLM運動」の類義語
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「BLM運動」の対義語・反意語
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