「文武両道(ぶんぶりょうどう)」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「文武両道」の意味とは
文武両道とは、学問と武道の両方に優れていることを意味する四字熟語です。
「ぶんぶりょうどう」と読みます。
現代の用法では、主に学生が学問とスポーツ等の体育の両方において、秀でた成績を残すことを指します。
また、上記を目標とするためのスローガンとして用いられることが多いです。
希望校への願書や、就職活動での面接において、人気の座右の銘として知られています。
「文武両道」の語源と意味の変遷
文武両道の「文武」は非常に古くからある言葉です。
中国では前漢の時代に司馬遷によって編纂された歴史書『史記』の中に、用例が見つかります。
「文事ある者は必ず武備あり」の一文は、肉体と精神とを偏りなく鍛えることの大切さを説いており、現代の文武両道の意味に通づるものを読み取ることができます。
日本への伝来時期は不明ですが、古代から使用されている形跡が確認されています。
ただし、文武の意味合いは時代によって異なることに注意が必要です。
例えば、「武」が相手を殺傷するための武道を指していたことはもちろん、中世日本において「文」は学問に限らず「和歌」や「書」など芸術を含む幅広い概念でした。
中世では文武両道を体現できたのは一部の層(武士や貴族、僧兵など)に限られていましたが、江戸時代に入ると様相が変化します。
徳川家康によって文事が奨励され、学者に対する需要が増えたことで、武家や農夫が学問を大成する道が開けたからです。
とは言え、一方で学問を道楽とする偏見や社会的身分の束縛も根強く存在しており、勉学が万人に奨励されていたわけではありませんでした。
明治期に入ると新政府によって学制や徴兵制が整備されたことで、文武それぞれの考え方も大きく変わりました。
とりわけ「武」は兵育の観点から銃剣術や軍刀術などが重視され、前時代の武術は軽んじられています。
現代になると、「文」が芸術から引き離された学問に限定され、また「武」は武道だけでなくスポーツ全般を指すようになりました。
また、個人の目標としてだけでなく、とりわけ教育方針の根幹として文武両道を掲げている学校も多く存在しています。
「文武両道」と評価されている有名人と言えば?
現代における文武両道の体現者として有名なのが「草野仁」です。
東大を首席で卒業した草野仁氏は、NHKアナウンサーを退職後、フリーアナウンサーとしても活躍されています。
彼が頭脳明晰であることは疑う余地もありませんが、その実、並外れた体躯の持ち主として数々の伝説を残しています。
子供の頃から運動神経に秀でていた草野氏は、高校時代に100m走11秒2の記録を叩きだしたそうです。
また、大学時代には相撲部でないのに相撲の国体予選への参加を誘われ、とんとん拍子で予選優勝を果たしてしまいました。
陸上も相撲も特別な訓練を受けたわけでなく、自己流で取り組んでいたことから、その驚異的な身体能力を推察できます。
「文武両道」の例文・用例
文武両道を使った例文・用例を紹介します。
●文武両道をモットーに頑張りたいと思います。
●スポーツ苦手だから文武両道は無理。
SNSでの「文武両道」の使われ方
「文武両道」の類義語
文武両道の類義語は、「文武二道(ぶんぶにどう)」「文武兼備(ぶんぶけんび)」です。
文武二道、文武兼備ともに文武両道と同じ意味です。
「文武両道」の対義語・反意語
文武両道の対義語・反意語はありませんでした。