「出禁」とは?意味と例文が3秒でわかる!

2019-12-22

「出禁」の意味とは

出禁とは、「出入り禁止」の略語です。

読み方は「できん」です。

施設や飲食店、会社などで、他人へ迷惑行為を行ったり、暴力・破壊行為をしたりした場合の制裁の1つとされています。

「出禁」の英語表現

「出禁」は英語で、「Prohibition of entry and exit」と表記されます。

「Prohibition」は「禁止」、「禁制」という意味です。「Entry」は「入ること」、「入口」などの意味があります。

さらに「Exit」は「出て行くこと」、「出口」などの意味があります。

「出禁」の法律から見た効果

「出禁」にしたところで法律的に効果はあるのかは気になるところです。

例え店側が拒否したところで法的に強制力がなければ意味がなく、来てほしくない客がまた来てしまうことになります。また、出禁にすることで客の自由を奪ってしまい、逆に店側が法律違反になってしまうのではないかという不安も出てきます。

結論からいくと、店側は営業の妨げになると判断すれば特定の客を出禁にすることができます。民法の中に「契約自由の原則」があり、その要素の1つに「相手方選択の自由」と呼ばれるものがあります。それは、店側にも客を選ぶ自由があるという内容です。

「相手方選択の自由」をよく聞く例で言うと、高級な飲食店にある「ドレスコード」が分かりやすいでしょう。店側が店の雰囲気に合わないと判断すれば入店を拒否することができます。

よって、悪質なクレーマーなどで困っていれば、「出禁」にしてしまうことで店の安全を守ることができます。「出禁」にしたのに無理やり入ろうとすれば、住居侵入や建造物侵入罪などの刑事事件として警察に通報し逮捕をしてもらうことができます。

「出禁」にするときの注意点

しかし、出禁にするには注意が必要です。店側の都合で合理的な理由がなく特定の属性の人を拒むと、それ自体が不法行為となり損害賠償請求される可能性が出てきます。

例えば、温泉や銭湯で外国人お断りにすることや盲導犬の入店を理由なく拒否することが例として挙げられます。

なんだか難しいですが、モラルをしっかり持って対応すれば問題ないと言えます。

「出禁」の例文・用例

出禁を使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●他のお客様の迷惑になるから、あの人を 出禁 にしよう。
●あんまりクレームをつけ過ぎると 出禁になって後悔するよ。

SNSでの「出禁」の使われ方

「出禁」の類義語

出禁の類義語はありませんでした。

「出禁」の対義語・反意語

出禁の対義語は、「立ち入り禁止」、「締め出す」です。

「立ち入り禁止」の意味は、立ち入りを禁止することです。つまり、二度と敷居をまたがせないようにすることです。

「締め出す」の意味は、入ることを防ぐ、入ることを阻止することです。