「不要不急(ふようふきゅう)」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「不要不急」の意味とは
不要不急とは、とくに重要でも緊急でもないことという意味の四字熟語です。
「ふようふきゅう」と読みます。
不要不急は「不要」と「不急」の2つの言葉で構成されています。
「不要」とは「必要でないこと」、また「とくに重要でないこと」を指します。
「不急」とは「急いでないこと」、また「とくに緊急でないこと」を指します。
昨今では、主に感染病の蔓延や災害などの緊急事態において、行政・政府等が国民に対して行動の自粛を呼びかける際に用いられています。
「不要不急」が話題になった出来事
2019年12月初旬から現在(23年1月時点)まで続く新型コロナウイルス感染症の蔓延によって、当初より「不要不急」の外出を控えるよう行政や政府、報道機関によってアナウンスされました。
以下の記事(※)によれば、2011年から2020年までの調査で、日本経済新聞における「不要不急」という言葉の使用は、2020年が最多の840件です。
(※参考:https://dictionary.sanseido-publ.co.jp/column/new4i19)
例年は30件前後で、過去最多の2011年の記録(105件)を大幅に塗り替えていることがわかります。
ちなみに、11年は東日本大震災の影響による「不要不急の消費の冷え込み」が報道されていました。
昨今の感染対策をめぐる不要不急の基準は非常にあいまいで、一部では混乱や不安を招いたとして批判する声もあります。
その適用範囲は外出だけでなく、会議や講演会、イベントなど多岐に渡りましたが「緊急ではないが必要である場合はどうするのか」など、行動の是非に関して様々な議論が繰り広げられました。
また、新型コロナ関連で不要不急とともに頻出した言葉として「3密」があります。
感染対策として「密閉」「密集」「密接」の3つを避けるよう呼びかける目的で使用された言葉です。
ちなみに密教で「仏の身・口・意の働き」を指す「三密」とは無関係です。
「不要不急」の英語表現
不要不急の英語表現として「non-essential non-urgent」を挙げることができます。
「essential」とは「必要不可欠な」、「urgent」は「緊急」を意味します。
それぞれ否定の接頭辞「non-」が付いているため「必要不可欠でなく、緊急ではない」、すなわち「不要不急」と訳すことができます。
ニュースでの「不要不急」の用例
直近(23年1月時点)のニュースでは、新型コロナ関連以外での「不要不急」の使用が見受けられました。
『TBS NEWS DIG』は23年1月23日付の記事において、今冬最強クラスの寒波到来に関して、気象庁・国土交通省が大雪や暴風雪の影響を警戒し、不要不急の外出を控えるよう呼びかけていることを報じています。
(参考:https://news.yahoo.co.jp/articles/73d563335ecaa3ebc95a612952b83a8f1d0195a2)
「不要不急」の例文・用例
不要不急を使った例文・用例を紹介します。
●節約のため不要不急の買い物は控えよう。
●不要不急の外出は控えてください。
SNSでの「不要不急」の使われ方
「不要不急」の類義語
不要不急の類義語はありませんでした。
「不要不急」の対義語・反意語
不要不急の対義語・反意語はありませんでした。