「山立て」とは?意味と例文が3秒でわかる!

2021-08-22

「山立て」の意味とは

山立てとは、山、岬、煙突、家など陸にある何らかの目印を手がかりにして、海上で今自分がいる場所がどこなのか確認する手段のことです。

山立ての考え方を知っていれば、船釣りで魚がよくとれる良いポイントを見つけたとき、次回もまた同じ場所に戻れるようになります。

「山立て」の由来

「山」を利用して自分のいる位置を見極める、ということから「山立て」という言葉が生まれました。大昔、GPSやレーダーが存在しなかったころ、漁師は山々の峰から峰へ続く線の重なり具合を覚え、そこから自分が乗っている船が今どこにいるのか把握していました。現代では、山の代わりに家、岬、煙突などを目印にすることもあります。

また、昔は、自分たちの居場所を把握しつつ進路を指図する航海長のことを「山立」と呼んでいたこともありました。

「山立て」のやり方

山立てには「2点山立て」と「1点山立て」があります。

2点山立てのやり方

海上で覚えておきたい釣りポイントを見つけたら、まずそこから陸を見てください。

陸上の、自分から比較的近くにある家や煙突、木などの目印(A)を一つ決めましょう。決めたらその目印をまっすぐ見て、さらにその奥に山などの目印(B)がないか探します。そのとき、目印Aと目印Bが、自分から見て同一線上にあるようにしてください。

次に、AとBを結ぶ線から直角の方向を向き、また同じように近くの目印(C)と、その一直線上にある遠い目印(D)を決めましょう。

AとBを結んだ直線と、CとDを結んだ直線が交差するところが、今いるポイントになります。A〜Dの目印を覚えておいて、Aの直線上にBがあり、なおかつCの直線上にDがあるように見える場所を探せば、次回も同じポイントに戻ってこられる、というわけです。

1点山立てのやり方

1点山立ての場合、陸上の自分から見て近くにある目印(A)を見つけたら、そこから少しだけずれた位置にある遠い目印(B)を探します。次に、腕をいっぱいに伸ばして指を立て、AとBの間が指何本分になるか測ります。

例えば指3本分であれば、次回同じ場所に戻りたいときも、AとBが指3本だけ離れているように見える場所を探せばよい、というわけです。

「山立て」の例文・用例

山立てを使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●昔の漁師にとって、山立てはとても大切な測量術でした。
●船釣りが趣味だった地元の先輩に、山立てのやり方を教えてもらいました。

SNSでの「山立て」の使われ方

「山立て」の類義語

山立ての類義語はありませんでした。

「山立て」の対義語・反意語

山立ての対義語・反意語はありませんでした。