「唯一無二（ゆいいつむに）」とは？意味と例文が３秒でわかる！

2023-03-24

「唯一無二（ゆいいつむに）」の意味とは

唯一無二とは、たった一つであることという意味の四字熟語です。

「ゆいいつむに」と読みます。

「唯一」と「無二」という２つの言葉から構成されています。

「唯一」は「たった一つであること」、「無二」は「二つとないこと」を指します。

どちらも同じ表現の言葉ですが、二つ重ねることで意味を強調しているわけですね。

一般的に、ある物や人に対する誉め言葉として用いられます。

ある物や人に対して、貴重で大切な存在であること、あるいは非常に優れていたり、個性的であることを伝えることができます。

ある分野においてナンバーワンである必要はなく、あくまでオンリーワンである時に使われることが多いです。

日常生活はもちろん、賞賛の言葉としてビジネスシーンでも使用することができます。

例えば、以下のような感じにです。

・彼の交渉力は唯一無二だ。
・貴社のコンテンツは唯一無二です。

「すごい」「素晴らしい」など月並みな表現を「唯一無二」に置き換えてみるだけで、相手への伝わり方も変わってくるかもしれません。

「唯一無二」はいくつかの文学作品の中でも用いられています。

例えば、歴史小説家として有名な司馬遼太郎は『尻啖え孫市』の中で、唯一無二を以下のように使用しています。

「浄土真宗では阿弥陀如来あみだにょらいを唯一無二のみほとけとして頼みまいらせ、観音などというような諸菩薩ぼさつは認めませぬ」

また、井上靖の『ある偽作家の生涯』には、唯一無二を含む以下の一説があります。

「当時の桂岳を知る上には、唯一無二と言っていい貴重な資料であった」

さらに、戦後の女流文学の第一人者として名高い円地文子もまた『髪』において、以下のように表現しています。

「三階の切符を買って歌舞伎の芝居をみるのが唯一無二の道楽なので」

英語には「唯一無二」と同じ意味の表現が数多くあります。

まず、単語としては以下の3点を挙げることができます。

・unique（ただ一つだけの）
・unrivaled（競争相手がいない）
・peerless（比類ない）

また、イディオムとして以下の4点を挙げることができます。

・the one and only（ただ一つのもの）
・the only one（ただ一つの）
・one of a kind（比類のない）
・like no other（他と違って）

ニュースにおいて唯一無二は記事のタイトルや、ある物や人に対するキャッチフレーズとして用いられやすいです。

例えば『QjWeb』は、7人組のダンス＆ボーカルユニット「原因は自分にある。」を紹介する記事のタイトルとして『唯一無二の世界観を持った7人組ユニット「原因は自分にある。」パシフィコ横浜でのワンマンを前にその歩みと魅力に迫る』と銘打っています。

※参考：https://news.yahoo.co.jp/articles/a1b36cc3e3f9e615aa041b659185968ba15a96c9

唯一無二を使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●彼女は私にとって唯一無二な存在だ。
●このプロジェクトの中では彼は唯一無二な働きぶりを見せた。

唯一無二の類義語は、「無二無三」「唯一無双」です。

無二無三、唯一無双ともに唯一無二と同じ意味で用いられます。

唯一無二の対義語は、「有象無象」です。

有象無象とは「ありふれた」「取りに足らない」という意味の四字熟語です。