「アンチ・エイリアス」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「アンチ・エイリアス」の意味とは
アンチ・エイリアスとは、コンピュータで文字や図形を表示させる際になめらかな線を表現する為に使われる手法です。
「アンチ・エイリアス」はIT用語に分類されます。
より詳しくは「コンピュータ上で文字や図形を表示させる際に、斜線や曲線などで発生するギザギザの階段状の線(ジャギー)を目立たせなくさせる手法」です。
この手法には「輪郭の色と背景の色の中間色を、段階的に配置する方法」が用いられます。
表示する文字や図形が大きいほど、このジャギーが目立ってしまうためにその違和感を無くすためには必須の手法と言えるでしょう。
本来であれば前景色の面積である部分と、背景色の面積である部分の中間色を割り出します。
そして前景色から順に次第に背景色となるよう、段階的に着色することでジャギーはぼやけより自然な曲線を表現することが出来るのです。
「アンチ・エイリアス」の語源
アンチ・エイリアスの語源は、「アンチ」と「エイリアス」の2単語の組み合わせで構成されている単語となっています。
「アンチ」は「反対」や「対抗」を意味する英単語で、打ち消しの意味を有しているのです。
そのためここでの「アンチ」は、後ろに続く「エイリアス」を「打ち消しあるいは否定」をするために付けられています。
一方の「エイリアス」の意味は、「デジタル信号処理において、標本化の際にある条件によって起こる折り返し雑音のこと」という意味です。
つまりは上記の説明の中のジャギーのことを指しており、これを折り返し雑音としています。
つまり折り返し雑音である「ジャギー」を「打ち消す」という意味の、英単語2単語が合わさって出来た単語なのです。
ちなみに「エイリアス」は発音上「エリアス」とも表記されますが、アンチ・エイリアスの場合は「エイリアス」とされることがほとんどとなっています。
「アンチ・エイリアス」の弊害
アンチ・エイリアスは、技術的な弊害のある手法です。
アンチ・エイリアスは、文字などを表記する際には画素数が少ないため綺麗に表示させることが出来る手法です。
しかし表記するものが複雑なほど、データ処理に容量や時間を多く割くことになります。
この複雑というのは、主に使われる色の数によって左右されます。
使う色彩が多いほど、より多くの中間色を配置することになります。
このような状態になると処理の時間や容量のみならず、保存や伝送などの際にも大きな負担がかかることとなるのです。
また表記する文字や図形が小さい時には、表記するもの自体がぼやけるという弊害が発生します。
これは表記させる対象に対して、中間色の配置の割合が多くなってしまうために起こる弊害です。
アンチ・エイリアスはこのように、表現の手法の1つである以上何かしらの弊害が起こることも併せて覚えておくと便利でしょう。
「アンチ・エイリアス」の例文・用例
アンチ・エイリアスを使った例文・用例を紹介します。
●文字が小さいせいかアンチ・エイリアス のために読めないくらいぼやけてる。
●なんとなく使ってはいるけどアンチ・エイリアスの説明となると難しいね。
SNSでの「アンチ・エイリアス」の使われ方
「アンチ・エイリアス」の類義語
アンチ・エイリアスの類義語は、「ピットマップフォント」です。
意味は、コンピュータ表記の手法の1つです。
ある決まった数の格子(縦横数個から数十個)を用意し、格子の一部を塗りつぶすことで各文字の字形を表現する手法となっています。
コンピュータの処理能力やデータ保存容量が限られていた頃に使われていた手法で、アンチ・エイリアスと同じコンピュータ上での表記の手法のため類義語として挙げられるでしょう。
「アンチ・エイリアス」の対義語・反意語
アンチ・エイリアスの対義語は、「エイリアス」です。
意味は、折り返し雑音です。
アンチ・エイリアスの「アンチ」が否定語でした。
そのため否定語の「アンチ」を取り除いたものが、単純に対義語となります。