「煽り耐性」とは?意味と例文が3秒でわかる!

「煽り耐性」の意味とは

煽り耐性とは、他者から受けた批判や誹謗中傷、挑発に対して、冷静に対応できる能力のことです。

主に、ネットで用いられることが多い用語です。

そもそも「煽り(煽る)」とは、「風を起こすなどして火の勢いを大きくする」ことを指します。

転じて、「他者の心理を刺激して、感情的な行動に駆り立てる」といった意味合いで用いられることもあります。

後者の意味における「煽り」の典型的な例として、SNSやチャットにおける「批判」や「誹謗中傷」「挑発」を挙げることができます。

また、「耐性」とは攻撃や環境の変化に対して持ちこたえられる性質を指します。

一般的に、批判や誹謗中傷、挑発に冷静に対応できなければ「煽り耐性が無い(弱い)」、逆に上手く対処することができれば「煽り耐性が有る(強い)」と評価されます。

「煽り耐性が無い(弱い)」=「小さなことですぐに感情的になる大人げない人」と認識されることが多く、さらなる批判や誹謗中傷の的にされてしまうことがあります。

そのため、激しい罵詈雑言が飛び交うネット社会を生き抜くために、煽り耐性は必須のスキルとも考えられています。

「煽り耐性」と「スルースキル」の違いは?

煽り耐性と似ている言葉として「スルースキル」があります。

スルーとは「気にしないこと」「無視すること」を指す俗語で、スキルは「能力」のことです。

すなわち、批判や誹謗中傷、挑発を無視する能力のことを「スルースキル」と言います。

煽り耐性とともに言葉の暴力への対処方法の一つですが、アプローチの仕方が異なります。

煽り耐性が、他者からの批判や誹謗中傷を受けた際の対応力を指すのに対して、スルースキルは自分を煽ろうとする言動に対して一切の反応を示しません。

たとえ煽り耐性が強い人であっても、その時々のコンディションによって上手く対応できたり、できなかったりする場合があります。

また、言葉の暴力を投げかけてくる人を完全に排除することは難しいため、いちいち対応するよりも一切無視してしまったほうが建設的だと考える人もいます。

とは言え、無視することで事実に反する誹謗中傷が独り歩きし、外部にネガティブな印象を与えてしまう恐れもあり、スルースキルの有効性はケースバイケースです。

「煽り耐性」を身に着けるには?

「煽り」に対して適切に対応するためには、まず冷静になることが大切です。

感情を逆撫でするような言動に遭遇したら、まず以下のポイントを思い出しましょう。

・「煽り」も反応の一つだから、無反応よりはマシ
・匿名の意見に対しては議論する価値無し
・批判や誹謗中傷をする人間は、強い劣等感を抱えている
・建設的な批判に対しては真摯に受け止める

まず、批判があるということは、それだけ自分自身、あるいは自分が発信している事柄が他者にとって(良くも悪くも)注目すべきものであるということの証左とも言えます。

そのため、ネガティブな意見があるからと言って、必ずしも落ち込む必要はないと考えましょう。

また、たとえ批判や誹謗中傷に多少なりとも筋が通っていたとしても、匿名による発言であれば「信用に値しない」と無視してしまっても良いかもしれません。

それに、批判や誹謗中傷を浴びせる人は強い劣等感を抱えている場合が多く、とりわけストレスを発散するために行っているのが一般的です。

そう思えば、彼らにも憐れみを感じられますし、冷静な対応が取りやすくなるでしょう。

とは言え、自分に明らかに非があることへの建設的な批判に対しては、真摯に受け止める姿勢も(時と場合に応じて)必要です。

自分に向けられた批判を全て「煽り」とみなして、ぞんざいに扱い続けてしまうと「炎上」に発展して収拾がつかなくなる恐れもあります。

そのため「煽り」と「建設的な批判」をきちんと見極める力も養っておくと良いでしょう。

「煽り耐性」の例文・用例

煽り耐性を使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●担任の先生煽り耐性無さ過ぎて草。
●あの人気Vtuberは煽り耐性が高い。

SNSでの「煽り耐性」の使われ方

「煽り耐性」の類義語

煽り耐性の類義語は、「スルースキル」です。

スルースキルとは、自分に向けられた謂れのない批判を上手に無視できる能力のことです。

「煽り耐性」の対義語・反意語

煽り耐性の対義語・反意語はありませんでした。

ネット用語

Posted by 杏奈琴湖