「控えめに言って○○です」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「控えめに言って○○です」の意味とは
控えめに言って○○ですとは、とても○○という意味です。
誇張を控えても○○、表現を抑えたとしても○○という意味になり、結果的に○○の部分を強調したい時に使うことになります。
例えば「控えめに言って最高」というと、最高という言葉じゃ到底言い尽くせない程に最高というニュアンスになります。
「めちゃくちゃ最高」「やばいくらい最高」と意味としてはあまり変わりません。
本当はもっとすごいけれど、表現が誇大にならないよう、この程度の言葉で留めておくというような感じです。
この言い回しには、日本人特有の美徳である謙遜が表れています。
誇大表現したり主張したりすることで、大してそう思っていない人、とカドが立つのは避けたいが、どうしても抑えきれない思いを表現したいという心境が表れているといえるかもしれません。
基本的にポジティブなニュアンスで使用されることが多く、褒め言葉です。
ネガティブな意味での言い回しは「控えめに言ってゴミ」「控えめに言ってうるさい」などがあります。
しかし乱用されがちな言葉で、とくに控えて言う意図がなくただ控えめに言ってと付けただけの場合が多々あります。
「控えめに言って○○です」の語源
「控えめに言って○○です」の元ネタとなったのは、漫画「ジョジョの奇妙な冒険」でナルシストキャラ噴上裕也が自分に対して言う「やっぱりカッコよくて……美しいよなあーっ、ひかえめに言ってもミケランジェロの彫刻のようによォ~ッ」というセリフです。
ネットで大反響となり、そこから様々な言い回しがなされるようになりました。
「控えめに言って○○です」の例文・用例
控えめに言って○○ですを使った例文・用例を紹介します。
●あなたがすすめてくれたこの映画は、控えめに言ってかなり面白かった。
●控えめに言ってもエモいライブだ。
SNSでの「控えめに言って○○です」の使われ方
「控えめに言って○○です」の類義語
控えめに言って○○ですの類義語は、「少なくとも○○」です。
「少なくとも○○」とは、それ以上であることを前もって言及する言い回しです。
例えば「少なくとも3年かかるだろう」というと、最低3年以上は必ずかかるとした上で、もっと多くの年数がかかることを相手に予期させたいようなニュアンスになります。
他に「少なくとも今は焦らないようにしなさい」「少なくとも1日7時間は働きたい」などと使われます。
「控えめに言って○○です」の対義語・反意語
控えめに言って○○ですの対義語は「大げさに言うと〇〇」、「率直に言って〇〇」です。
「大げさに言うと〇〇」とは、〇〇と言ってしまうと誇大表現になるということです。
「大げさに言うとあなたは世界一だと思う」のように使います。
この場合、実際のところは世界一なわけがない、言い過ぎと分かった上で、世界一といっていいくらいにあなたが素晴らしいということになります。
「率直に言って〇〇」とは、ずばり、うそ偽りなく言うという意味です。
表現を控え目にしたり謙遜したりせず、正直に思っていることそのままを口にする時に使います。
前置きに「率直に言って」と付け足すことによって、その先の言葉が正直な気持ちであることを早々相手に理解させることができるのです。
また「あなたの考え方は間違っている」といった否定的な意見を言いたい時、相手にすこしだけ次の言葉を覚悟してもらい、衝撃をやわらげるような効果もあります。
そのため「率直に言ってがっかりした」「率直に言って私はそれが苦手です」と、〇〇の部分にネガティブな表現がくることが多いです。