「息してない」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「息してない」の意味とは
息してないとは、勢いが非常に衰えている状態を指すネットスラングです。
物事の衰退を、死にゆく生物の呼吸が弱まっていく(息してない)様子に例えた表現です。
生物に限らず、倒産寸前の企業や、売り上げが失速している商品・サービス、人気が無くなってしまったエンターテインメントなどに対して、揶揄したり心配したりする目的で用いられることが多いです。
例えば、以下のような感じです。
・バブルが弾けて日本経済が息してない
・ネットの普及によってテレビ業界が息してない状態だ
・あのアイドルグループの人気が最近、息してないが大丈夫か
このようにネガティブな事象に対して使われることが一般的です。
一方、昨今ではポジティブな事象に対して使われるパターンも増えてきています。
例えば、以下のような感じです。
・推しが可愛すぎて息してない
・彼の歌唱力に圧倒されてしまって、もはや息してない
このように何かに感動を受けた側の感情表現として用いられることがあります。
「息してない」の語源・元ネタ
「息してない」の発祥は、インターネット掲示板の「2ちゃんねる(現5ちゃんねる)」だと言われています。
2ちゃんねるで流行していたAAの一つに「息してない」がありました。
AAとは、アスキーアート(ASCII art)の略語で、文字や記号を用いて描く絵のことです。
顔文字もまた簡易的なAAと考えられますが、一般的には複数行にも及ぶ大量の文字数で描かれているものを指します。
「息してない」のAAでは、クマー(※1)とクマーを改変した猫のキャラクターが、荒巻スカルチノフ(※2)を抱きかかえている描写とともに、以下の文言が付されていることが多いです。
「先生助けてっ!うちの子(荒巻ちゃん)が息してないの!!」
(※1 クマーとは、2ちゃんねるを中心に流行した熊を模したキャラクターのことです)
(※2 荒巻スカルチノフとは、2ちゃんねるを中心に流行したアザラシを模したキャラクターのことです)
しばしば上記の文言のうち「うちの子」が衰退した物事の名称に置き替えられ、用いられていました。
「息してる?」との違いは?
「息してない」に関連する言葉として「息してる?」があります。
主に問いかける物事に対して、活動する余力が残っているか確認する時に使用します。
相手の勢いが衰えていることを見切ったうえで、さらに追い打ちをかける煽り文句として使われることが多いです。
一般的にゲームで大差を付けて勝利した相手に向かって「まだ息してる?」といった具合に発します。
「息してない」の例文・用例
息してないを使った例文・用例を紹介します。
●不況のあおりを受けて、地元の商店街が息してない。
●メンテナンスで長らく息してなかったサービスが復活する。
SNSでの「息してない」の使われ方
「息してない」の類義語
息してないの類義語は、「風前の灯火」です。
風前の灯火とは、今にも滅びそうな状態のことです。
「息してない」の対義語・反意語
息してないの対義語・反意語はありませんでした。