「家事ハラ」とは?意味と例文が3秒でわかる!
目次
「家事ハラ」の意味とは
家事ハラは、「家事労働ハラスメント」の略語で、家事を無報酬で女性に押し付ける社会の体質に問題提起した言葉です。
提唱者であるジャーナリスト・竹信三恵子は、2013年発行の著書「家事労働ハラスメント―生きづらさの根にあるもの」において、家事労働ハラスメントを次のとおり定義しています。
「家事労働を無視、軽視、蔑視、排除する社会システムによる嫌がらせ」
また、本来は誤用ですが「夫の家事に対する妻のダメ出し行為」という意味でも広く浸透しています。
「家事ハラ」誤用問題
家事ハラという言葉は下記の二つの意味で使われていますが、前者が正しい用法であり、後者は誤用です。
- 家事を無報酬で女性に押し付ける社会の体質に問題提起する言葉
- 夫の家事に対する妻のダメ出し行為
誤用の原因になったのは、2014年7月に旭化成ホームズ株式会社が行ったアンケート企画です。
当該の規格では「妻の家事ハラ白書」と銘打ち「夫の家事に対する妻のダメ出し行為」の実態を調査。
メディアにも多く取り上げられたことで本来の用法とは真逆の意味で認識が広まり、大きな議論を呼びました。
「家事ハラ」以外のハラスメント
家事ハラは、ハラスメント(嫌がらせ)の一種です。
家事ハラ以外のハラスメントには、下記のようなものがあります。
パワハラ(パワーハラスメント) | 職務上の地位を利用した嫌がらせ |
モラハラ(モラルハラスメント) | アンモラルな言動による嫌がらせ |
セクハラ(セクシャルハラスメント) | 性的な言動による嫌がらせ |
テクハラ(テクノロジーハラスメント) | テクノロジーに関する専門知識を利用した嫌がらせ |
ラブハラ(ラブハラスメント) | 恋愛にまつわる話題で相手を不快にさせるハラスメント |
マリハラ(マリッジハラスメント) | 結婚にまつわる話題で未婚者を不快にさせるハラスメント |
マタハラ(マタニティハラスメント) | 妊娠や出産をした人に対するハラスメント |
エイハラ(エイジハラスメント) | 「○歳なのに」「○歳なんだから」など、年齢を引き合いに出した言動による嫌がらせ |
ケアハラ(ケアハラスメント) | 家族の介護をする人に対するハラスメント |
ジェンハラ(ジェンダーハラスメント) | 「女なのに」「男なんだから」など、女らしさ・男らしさを強要するハラスメント |
ソジハラ(ソジハラスメント) | 相手の性的指向や性自認にかこつけた嫌がらせ |
コミュハラ(コミュニケーションハラスメント) | コミュニケーションを強要するハラスメント |
「家事ハラ」の例文・用例
家事ハラを使った例文・用例を紹介します。
✓例文・用例
●私が当選した暁には、家事ハラ問題に向き合い、女性の社会進出を推進します。
●君の家事ハラにはうんざりだ。離婚しよう。
SNSでの「家事ハラ」の使われ方
「家事ハラ」の類義語
家事ハラの類義語はありませんでした。
「家事ハラ」の対義語・反意語
家事ハラの対義語・反意語はありませんでした。