「カメコ」とは?意味と例文が3秒でわかる!

2020-10-06

「カメコ」の意味とは

カメコとは、 「カメラ小僧」の略称で、コスプレイベントやアイドルイベント、モーターショーなどで、モデルの撮影を行う人をさします。

愛称としても、蔑称としても用いられます。

「カメコ」の語源

カメコの語源は、「カメラ小僧」です。

「カメラ小僧」は、1970年代後半から青年誌で活躍した篠山紀信が若い頃の自身の姿を、ジャーナリストではなく〈スケベ小僧〉という意味合いで「カメラ小僧」と称しました。

漫画『天才バカボン』(赤塚不二夫)には、篠山をモデルとしたと思われる「カメラ小僧」というキャラクターが登場し、つむじ風とともに高速回転で現れては、決定的瞬間を狙うカメラマンの少年として描かれています。

1970年代にはSLブームを機に、小中学生が親のカメラを借りて鉄道の写真を撮ることが流行りました。その後、カメラが安価になり、カメラに詳しい若年者が出てくるようになり、彼らを総称する言葉として「カメラ小僧」という呼称が定着しました。当時は、カメラ好きの若者という意味で、撮影の対象もさまざまでした。

時代が進むにつれ、イベントにおいてコスプレイヤーやコンパニオンを撮影することを目的とした写真愛好家が出てくるようになりました。

アイドルのイベントやスポーツの大会などで露出度の高い女性を撮影するカメラマンを、年齢に関係なく「カメラ小僧」と呼ぶようになり、この場合は、蔑称として用いられることもありました。

「カメコ」の英語表現

「カメラ小僧」を直接表す英単語はないため、意味にあう英語をあてはめます。

本来の意味である写真撮影が好きな人全般を表したいのであれば、photographer。より意味を限定して、コスプレをしている人の写真を撮影する人を表したいのであれば、cosplay photographerなどとなります。

「カメコ」の普及の背景

日本のアニメ文化が世界的に広まり、同時にアニメや漫画のキャラクターに扮するコスプレも広まりました。

コスプレイベントの大規模開催、また、女性アイドルのイベントがファンと近い場面で行われるようになり、それとともにカメコも認知されるようになりました。カメコを主人公にした漫画も存在します。

「カメコ」の利用時の注意点

場面によって、愛称となるか蔑称となるか注意が必要です。

モデルの追っかけや盗撮、パンチラを狙うカメラマンに対する蔑称として使われることもあり、カメコ=スケベなカメラマンとして認識する人もいます。

その一方で、本来の意味であるカメラ好きの若者をさす意味で、愛称として認識する場合もあり、コスプレ撮影で「~カメコさん募集~」などと使われる場合もあります。

「カメコ」の派生パターン

「カメ娘(コ)」。女性がカメラ小僧化するという意味合いで、「カメラ娘(むすめ)」「カメ娘(コ)」と表現する場合があります。

「カメコ」の例文・用例

カメコを使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●このアイドルが人気になったのは、カメコのおかげだ。
カメコの容赦ないフラッシュにたじたじだった。

SNSでの「カメコ」の使われ方

「カメコ」の類義語

カメコの類義語は、「オタク(ヲタク)」です。

「オタク(ヲタク)」は、特定の分野・物事にしか関心がなく、その事には異常なほど詳しいが、他の物事に無関心な人をさします。「カメコ」が、ある場面の写真撮影にこだわる特徴をもつことから関連付けられます。

「カメコ」の対義語・反意語

カメコの対義語・反意語はありませんでした。