「空気」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「空気」の意味とは
空気とは、雰囲気または存在感が薄いことを意味する俗語です。
そもそも空気とは「チッ素」「酸素」「二酸化炭素」「アルゴン」などの気体の集合体のことです。
また、人間をはじめとする生き物が呼吸する上で欠かせないものであることは周知のとおりです。
一方で、私たちの周りを常に取り囲んでいながら、空気の存在が意識されることはほとんどありません。
このような空気の特質から、日常会話では「雰囲気」または「存在感が薄いこと」の比喩として表現されることが多いです。
「雰囲気」としての「空気」
日常会話において空気は「雰囲気」の比喩表現として用いられることがあります。
例えば、以下のようなシーンにおいてです。
「新入社員の失言により社内の空気が凍り付く」
「大正時代に創業された喫茶店には、落ち着いた空気が漂っていた」
「葬儀のどんよりとした空気に飲み込まれそうになった」
上記の「空気」を「雰囲気」と置き換えても、同様な意味合いで伝わります。
「空気感」とも表現されることもありますが、この場合「空気感を感じる」という風な二重表現の誤用に注意してください。
ちなみに「雰囲気」は「天体や地球を取り巻く空気」という意味の科学用語として用いられるケースもありますが、この場合にはこの章で述べている「空気」と表現を置き換えることはできません。
あくまで「人や場所、環境によって作り出されるムードや気分」という意味において「空気」と「雰囲気」は共通しています。
「存在感」としての「空気」
若者言葉における空気では、主に「存在感が薄い人」に対して「空気のような(みたいな)存在」と表現されることがあります。
前述の通り、空気は常に私たちの周囲を取り囲んでいるものの、知覚することが難しいことから、存在そのものを忘れてしまいがちです。
このことから、同じ部屋や傍にいることすら忘れてしまうような影の薄い人に対する比喩として「空気」が用いられています。
ちなみに、「空気みたいな人」と表現されてしまう人には以下のような特徴があると言われています。
・いつも一人でいることが多い
・口数が極端に少ない
・地味な容姿や服装をしている
・個性が無い
このようにネガティブな印象に対して用いられることが多いですが、一方でポジティブな文脈で表現されるケースもあります。
例えば「親しい存在であるがゆえに近くにいても気にならない」ような文脈です。
身近な例で言えば、両親や兄弟、子供は自分の傍にいても(良い意味でも悪い意味でも)気にならないのが一般的です。
というのも、親しい間柄はまるで空気のように、自分の周囲に存在していることが「当たり前」となっているからです。
このように「空気のような存在」という全く同じ表現でも、悪い意味にも良い意味にも解釈できるため、前後の文脈をよく把握する必要があります。
「空気」の例文・用例
空気を使った例文・用例を紹介します。
●彼女は次第に空気のような存在になっていった。
●チャットの空気が悪いのですぐに退室した。
SNSでの「空気」の使われ方
「空気」の類義語
空気の類義語はありませんでした。
「空気」の対義語・反意語
空気の対義語・反意語はありませんでした。