「にわか」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「にわか」の意味とは
にわかとは、流行りに乗じてファンになった人や、よく知りもせずにファンを公言している人のことです。「にわかファン」とも言います。
話題になっている人物・作品・スポーツなどにそれまで興味がなかったのに、急にファンだと公言する人を揶揄する意図で使用します。
「にわか」の語源
にわかの語源は「俄(にわか)」です。
にわか〔にはか〕【×俄】 の解説
[形動]
1 物事が急に起こるさま。突然。「天候が俄に変化する」「俄には信じがたい噂」2 名詞の上に付いて、急にその状態になる意を表す。「俄雨」「俄長者」「俄ファン」
3 病気が急変するさま。
4 一時的であるさま。かりそめであるさま。
[名]「俄狂言」に同じ。
参照:goo国語辞書
ネットスラング「にわか」は2の意味が該当します。
ちなみに、「俄狂言」とは、江戸から明治時代に路上や宴席で素人が唐突に行っていた、即興芝居のことです。「茶番」とも呼ばれました。
「にわか」の特徴
にわかは、2000年代ごろからネット上で使われていました。
にわかは、その知識がにわか仕込みだけあって、もともとの歴史や背景を知らず、表面だけを模倣していることがあります。誤った言動も多くなりがちです。
昔からファンだった人の中には、にわかファンと自分とを一緒くたにされることをきらい、「知識も浅いのにデカい顔をしている」と対決姿勢を取る人もいます。
そのため、にわかという言葉は主に煽り用語として使用されます。にわかが何かのきっかけにより急増すれば「にわかが沸く」などと表現します。
また、にわかを自称する場合はファン歴の長短を問わず、「浅めのファン」「あんまり濃くないファン」という意味で使用されます。そこには謙虚さか、自虐の意図があります。
ラグビーワールドカップ2019では、「にわかでもそこから本当のファンが増えてもらえれば」等の報道番組でのラグビーファンのコメントがありました。これを受け、2019年のユーキャンの新語・流行語大賞に「にわかファン」が選出されました。
いずれにせよ、にわかが大量に沸くとは、その分野が活気づいていると解釈もできます。流行があるところに起きるべくして起こっています。
「にわか」の例文・用例
にわかを使った例文・用例を紹介します。
●お前にわか丸出しじゃん……
●にわかでサーセンwww
SNSでの「にわか」の使われ方
「にわか」の類義語
にわかの類義語は、「新参」です。
「新参」とは、仲間に加わって日の浅いこと。また、その人。新入り。を意味する言葉です。「しんざん」と読みます。
「にわか」の対義語・反対語
にわかの対義語・反対語は、「古参」、「コアなファン」です。
「古参」とは、ふるくから仕えていること。ずっと以前からその職にいること。また、そういう人を意味する言葉です。「こさん」と読みます。
「コアなファン」とは、流行に左右されることなくファンとして情熱を注ぎ続けている人を指す言葉です。デビュー当時からファンであることが多いです。