「佐川男子」とは？意味と例文が３秒でわかる！

2022-09-04

「佐川男子」の意味とは

佐川男子とは、佐川急便の男性ドライバーの愛称です。

正式には佐川急便の「セールスドライバー」と呼ばれる荷物の集配担当者を指します。

彼らに好感を持つ女性客によって用いられることが多いです。

主に大きな荷物も容易に運ぶ身体の逞しさに加えて、爽やかな笑顔、丁寧な接客など顧客に対する誠実さが評価されています。

また、佐川急便の特徴として青と白、一部赤で構成されたボーダー柄のユニフォームが挙げられ、清潔感のある印象を引き立てています。

佐川急便の各セールスドライバーには担当エリアが決められているため、同じ顧客に配達することも珍しくありません。

このように理想的な男性像でありながら、身近に感じられる存在として、2012年の『ユーキャン新語・流行語大賞』にノミネートされるなど注目を集めました。

さらに同年、佐川男子の魅力を紹介する公式ファンブック『佐川男子』が発売され、早々に売り切れるほど好評を博しました。

佐川男子が話題になった出来事として2016年の暴力団員による恐喝未遂事件を挙げることができます。

6月12日に、暴力団の組員二名がネット通販で高級腕時計を代金引き換えで注文し、料金を支払わずに商品を奪い取る計画を立てました。

露骨に脅迫して逮捕されるリスクを避けたい組員らは、配達員の目の前で内輪もめを演じてモデルガンをチラつかせれば、脅迫しなくても商品を置いて逃げるだろうと考えました。

しかし、配達先が組事務所で、高額の代金引換であることから、事前にトラブルを察知していた佐川急便は、本来1名で配達するところを心身ともに屈強な2名の配達員を向かわせました。

組員らは企て通りに寸劇を繰り広げましたが、配達員は冷静に商品を取り戻しました。

配達員はモデルガンを本物の銃と思っていたそうですが、商品を取り戻す際に撃たれないよう、組員からモデルガンも取り上げて警察に届け出ました。

組員らは後日逮捕されましたが、取り調べの際には「あの２人にはかないませんや。強すぎる」と述べたそうです。

「佐川男子」が流行語にノミネートされた2012年には、以下の言葉も話題に上りました。

・ワイルドだろぉ
・終活
・手ぶらで帰らせるわけにはいかない

「ワイルドだろぉ」とは、お笑い芸人の「スギちゃん」によるネタです。

ピン芸人の頂点を決める『Ｒ１グランプリ』でこのネタを披露し、ブレイクしました。

「終活」とは、「人生の終わりのための活動」を略した言葉で、主に葬儀や遺産相続にまつわる準備を指します。

「手ぶらで帰らせるわけにはいかない」とは、ロンドン五輪の水泳競技における日本代表、松田丈志の言葉です。

松田の大先輩で日本の水泳界をけん引してきた北島康介が、まだメダルを獲得していなかったことから、北島を含む4人の選手で挑む男子400mメドレーリレーでメダルが取れるよう意気込んだ時の言葉です。

佐川男子を使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●今日配達してくれた佐川男子、イケメンだったな。
●草食系男子より佐川男子のほうが好み。

佐川男子の類義語はありませんでした。

佐川男子の対義語は、「草食系男子」です。

草食系男子とは、恋愛に消極的な男性のことです。