「サクラップ」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「サクラップ」の意味とは
サクラップとは、ジャニーズのアイドルグループ「嵐」の櫻井翔が、楽曲中で歌うラップの総称です。彼の苗字である「櫻井(さくらい)」と「ラップ」と組み合わせた造語です。
「サクラップ」は楽曲中の櫻井が歌うラップの部分や、櫻井自身の歌い方を指しています。また、「サクラップ」は作詞作曲を櫻井自身が手掛けているという点も魅力の一つです。
「サクラップ」の誕生のきっかけ
櫻井が本格的にラップに興味を持ったのは、中学3年生の時と言われています。2012年の『ザテレビジョンzoom!!』において、「日比谷の野外音楽堂でやったヒップホップの大きなイベントがあって、それが自分にとって大きかったです」と語っています。
ここで語られている「ヒップホップの大きなイベント」とは、1996年7月7日に開催された伝説的ヒップホップイベント『さんピンCAMP』のことを指していると思われます。(『さんピンCAMP』とは、提唱者のECDを始め、YOU THE ROCK、LAMP EYE、ZEEBRA、RHYMESTER、DEV LARGE、SHAKKAZOMBIE、SOUL SCREAMなど、現在の日本語ラップやヒップホップシーンにも大きな影響を与えているアーティストの多くが集まった伝説的なイベントのこと。)
そして、「サクラップ」が誕生したのは、嵐にしばらく仕事がなかった頃です。
櫻井がさまざまなアーティストのライブを通して学ぶなかで、「m-flo」のVERBALと知り合い、VERBALになぜ自分でラップを書かないのかと問われたことがきっかけとなったと言われています。
「サクラップ」の特徴
「サクラップ」と呼ばれる櫻井のラップにはいくつかの特徴があるとされています。
大きな特徴として挙げられる「日本語を英語のように発音する」ことを取り上げてみましょう。
日本語はラップに向かないと言われますが、サクラップでは、日本語を英語のように発音することで、文字の上では韻を踏んでいない言葉でも韻が踏めたり、日本語と英語とが韻を踏めるようなっています。
2017年にリリースされた「Daylight」という曲では次のようなフレーズがあります。
泣いてる
抱いてる
ひらいてる
myself
誓って
照らしてく
字面だけを見ると、語尾は「てる」、「self」、「て」、「てく」のように、バラバラですが、櫻井翔は「e」の母音を強調して次のように歌っている。
naitel
idaitel
hiraitel
maiself
tikatte
terasitek
このように、日本語を英語のように発音することによって、文字の上では韻を踏んでいませんが、発音によって韻を踏んでいます。
ラップにはフロウ(節回し)、ライム(韻)、リリック(詩)といった要素がありますが、櫻井のラップは洋楽的なスタイルではなく、日本語をはっきりと発音し、言葉を当てはめていくスタイルで、90年代に興隆を極めた日本語ラップのエッセンスが含まれています。
日本語を巧みに用いたラップが、「サクラップ」ならではの独特の韻律を生み出していると言えます。
「サクラップ」の作り方
2020年1月23日に放映された、フジテレビ系『VS嵐』では、嵐の櫻井翔とゲストで出演していた指原莉乃が対談しました。
番組内で、指原莉乃が櫻井に作詞について聞く場面がありました。
櫻井は、「僕の場合はRAP詞だからさっしーと環境が違っていて、すでに嵐の歌詞がある所の間に入れることが多いのね」と自身の立場におけるラップ作成について語っています。
また、続けて作詞の方法については、「トラックずっと聞いてて、俺は頭の中にこう、1個の景色というか写真というか絵みたいなのが出てくるんだけど、それを文字に書き起こしてるっていう感じなんだよね」と答えている。
上記をまとめると、「サクラップ」は、
- すでにある歌詞に挿入する形でラップを入れる。
- 櫻井の頭に浮かんだ景色を文字に書き起こしている。
という作詞の特徴があります。
「サクラップ」の例文・用例
サクラップを使った例文・用例を紹介します。
●サクラップがあるがげで嵐の曲がもっと良くなる。
●落ち込んでいる友達が元気になるようにサクラップを聴かせた。
SNSでの「サクラップ」の使われ方
「サクラップ」の類義語
サクラップの類義語はありませんでした。
「サクラップ」の対義語・反意語
サクラップの対義語・反意語はありませんでした。