「私得」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「私得」の意味とは
私得とは、私にとって得だという意味です。
「わたしとく」と読みます。
誰も得しないようなことも、少なくとも自分の得になるということを意味しています。
「私得」の語源
私得は「誰得」と「俺得」という言葉が元になっています。
誰得とは「誰が得するんだ」の略で、需要が薄そうだったりマニアックすぎたりするコンテンツに対して「いや誰も得しないでしょ」という意味を込めて使う言葉です。
この元ネタはネット掲示板「2ちゃんねる」で、くだらないスレに対し「誰が得するんだよこのスレは」という発言をしたことです。
そこから需要のないスレに対して「誰が得するんだよこのスレは」という定型文が頻繁に使用されるようになり、徐々に漢字以外の部分が省略されて「誰得」という言葉が誕生しました。
その後、誰得といわれたコンテンツに対して「俺は得する」と反論するような意味合いで「俺得」という言葉が登場し、女性バージョンとして「私得」が生まれました。
「私得」がよく使われるとき
私得は主に以下のようなシーンでよく使われます。
自分のツボであるとき
自分の好みのツボにばっちりハマるものと出くわし「まるで私だけが得するコンテンツだ」と思ったとき使います。
また他の人からしたらどうでもいいようなことや、ごく少数の人にしか受け入れられないようなものでも、自分にとっては大好きで貴重であることを示したいとき「私得でしかない」「私得すぎる」と使います。
自分の特殊な趣味にハマるものと出会えた感動を、短い言葉で簡潔に表現することができます。
一言で済むので、タグ付けに使用されることも多いです。
自己満足であるとき
イラストや動画などのコンテンツを、制作者が特に需要を考えることなく、自分の基準で好きなように作って公開する際、「自己満足ですみません」と謙遜するような意味で「完全に私得です」などとコメントする場合があります。
趣味がマニアックすぎて閲覧する人に果たして喜んでもらえるか微妙な場合や、反感を買ってしまいそうな場合、あらかじめ「私得」と言っておくことで「誰得」と言われるのを避けることができます。
「私得」の誤用
まれに、私得の人称を変えて「我得」と言われることがありますが、この言葉は「私がしなくてはいけない」という意味の中国語になってしまうため、誤用になります。
「私得」の例文・用例
私得を使った例文・用例を紹介します。
●こんなに私得メンツの集合写真があっていいのか。マジで私得でしかない。
●ただ推しを絡ませたいだけの私得漫画描きました。
SNSでの「私得」の使われ方
「私得」の類義語
私得の類義語は「俺得」、「僕得」です。
両方とも「私得」と人称が違うだけであり、意味は同様、誰も得しなかったとしても自分の得になるということです。
俺も僕も男性の一人称ですが、女性であっても私得でなく俺得や僕得を使うことがあります。
三つの中だと、僕得と言うことは少なく、俺得が一番頻繁に見かけます。
「私得」の対義語・反意語
私得の対義語は、「誰得」です。
誰得とは、「誰が得するんだ」の略で、誰も得しないでしょうという意味です。