「エンドラン」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「エンドラン」の意味とは
エンドランとは、野球におけるヒットエンドランの略語です。
英語では「hit and run」と表記します。
エンドランは野球の戦術の一つで、打者が打つことを想定して、投球と同時に走者が進塁を開始することです。
通常よりも早く進塁することができるため、その分、得点に結びつきやすくなります。
ただし、打者が空振りしてしまうと送球によりアウトになる恐れがあります。
また、フライやライナーでアウトになれば、ダブルプレーを取られてしまう可能性も小さくありません。
このようにエンドランは、ハイリスク&ハイリターンの戦術と言えます。
ちなみに、この戦術は19世紀のメジャーリーグで活躍したキング・ケリーとキャップ・アンソンが考案したものと言われています。
さらに19世紀後半の名監督として有名なジョン・マグローがネッド・ハンロンとともに、エンドランの戦術的な完成を試みました。
初めて公式戦で使われたのはモンテ・ウォード監督率いる「ニューヨーク・ジャイアンツ」でした。
この時、エンドランが1試合で13回行われ、全て成功してしまっただけに、モンテ・ウォードは猛抗議したと言われています。
現代のプロ野球においても、「広島東洋カープ」や「楽天ゴールデンイーグルス」の監督を務めたマーティ・ブラウンは、エンドランを頻繁に使っていたことで知られています。
「エンドラン」をモチーフにした作品
エンドランはしばしば芸術・エンターテインメント作品のモチーフとして使用されることがあります。
例えば、「週刊少年サンデー」で連載されていた「あや秀夫」の漫画『ヒット・エンド・ラン』を挙げることができます。
タイトルにエンドランを冠したこの作品では、中学校の弱小野球チームとそのメンバーの成長が描かれています。
1979年には、フジテレビ系列で『がんばれ! ぼくらのヒット・エンド・ラン』というタイトルでテレビアニメ化されました。
また、他のアーティストの作品として、日本のインストゥルメンタルバンド「THE SQUARE」の9作品目のシングルの中に「HIT AND RUN」という曲が収録されています。
昨今では、「サンミュージック」所属のお笑い芸人『鳥居みゆき』が「ヒットエンドラ~ン」と叫ぶ芸でブレイクしたことは記憶に新しいです。
野球以外の「エンドラン」
野球以外にも戦争における戦術として「ヒットエンドラン」という用語が存在します。
別名「一撃離脱戦法」と言い、相手を攻撃したらすぐに退避する戦法のことです。
ただし、野球用語のように「エンドラン」と省略されることはありません。
「エンドラン」の例文・用例
エンドランを使った例文・用例を紹介します。
●エンドランで点数を稼ぐ。
●相手のエンドランを防ぐ。
SNSでの「エンドラン」の使われ方
「エンドラン」の類義語
エンドランの類義語はありませんでした。
「エンドラン」の対義語・反意語
エンドランの対義語・反意語はありませんでした。