「メタミドホス」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「メタミドホス」の意味とは
メタミドホスとは、農薬、殺虫剤の一種です。人体への有毒性は強い物質です。
「メタミドホス」の特徴
1964年にバイエル社が開発した殺虫剤です。
有機リン系でダニ・ウンカ・アブラムシなど広く害虫に効果がありますが、毒性が高く、日本では製造・輸入・使用が禁止されています。
中国、アメリカ、南米、オーストラリアなどでは、昆虫やダニ類にも効果が高いため、かつては広範に使用されていました。
「メタミドホス」の注意事項
日本では、農薬取締法により使用は禁止されています。しかし、登録農薬であるアセフェートの加水分解で生成でき、また世界では使用されていることから、残留農薬として検出される危険性があり、いくつかの食品について残留農薬の規制値が設定されています。
「メタミドホス」の中毒症状
メタミドホスは、動物の中枢神経系のシナプスに存在するアセチルコリンエステラーゼの正常な働きを阻害する作用を持ちます。
人が口などから摂取した場合、急性中毒として、瞳が極端に小さくなる縮瞳(しゅくけい)、胃けいれん、下痢、嘔吐(おうと)といった症状が出ます。
「メタミドホス」が話題になった事件
メタミドホスが話題になった事件がいくつかあります。
殺虫剤が混入した冷凍餃子中毒事件
2007年12月下旬から2008年1月にかけて、中国の天洋食品が製造しジェイティフーズが輸入、日本生活協同組合連合会が販売した冷凍餃子を食べた千葉県千葉市・市川市、兵庫県高砂市の3家族計10人が、下痢や嘔吐などの中毒症状を訴え、このうち、市川市の女児が一時意識不明の重体になる事件がありました。
警察が餃子を鑑定したところ、メタミドホスなど有機リン系殺虫剤が検出されたため、ジェイティフーズは同社製造の23品目、約58万点の自主回収を行うと発表しました。
三笠フーズ事故米転売問題
農薬のメタミドホスとアセタミプリドが残留している米や、発癌性のあるカビからできた毒のアフラトキシンB1を含んだ米であるいわゆる事故米穀(ベトナム産うるち米、中国産もち米など)を、工業用(非食用)として仕入れておきながら、酒造会社や菓子メーカーに転売した事件がありました。
「メタミドホス」の例文・用例
メタミドホスを使った例文・用例を紹介します。
●メタミドホス混入の冷凍ギョーザ事件を思い出すわ。
●メタミドホスの日本での使用は認められていない。
SNSでの「メタミドホス」の使われ方
「メタミドホス」の類義語
メタミドホスの類義語はありませんでした。
「メタミドホス」の対義語・反意語
メタミドホスの対義語・反意語はありませんでした。