「埒」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「埒」の意味とは
埒とは、 競馬場のコースに張り巡らせた柵のことです。
内側の柵のことを「内ラチ」、外側の柵のことを「外ラチ」と言います。
内ラチに沿って走ると距離損が無いため、一般的に有利とされています。
競走馬の中には、真っ直ぐに走るのが苦手な馬もおり、ラチに頼って走ることがあります。
接触時、騎手にも馬にも大きな怪我がないよう、しなりのよい素材が使われています。
「埒」の別の意味
埒には、競馬場の柵を表す以外に「物事のくぎり」を意味する言葉でもあります(例:「埒があかない」= きまりがつかない、捗らないこと)。
「埒が開く」「埒が開かない」と、それぞれの言葉が存在していましたが、現在では「埒が開かない」という言葉が多く使われているようです。
平安時代に神事として行われていた「較べ馬」は、馬を囲っている「埒」が開くことで始まりましたが、そのことから「埒が開く」「埒が開かない」と表現されるようになったと言われています。
別の説では、奈良の春日大社の祭礼の前日に、神輿の前の柵を作り中に入れないようにしておく柵を 「埒」言っており、そこから来たという説もあります。
いずれの説が真実であっても、「埒が開く」ことで物事が進展する意味合いを持つ点では変わらず、逆に「埒が開かない」と物事がいつになっても進展しないことを表していることに変わりはありません。
「埒」の例文・用例
埒を使った例文・用例を紹介します。
✓例文・用例
●外埒に沿った区画の使用権を販売しました。
●よく見ると埒に沿ってスピーカーが置いてあった。
SNSでの「埒」の使われ方
「埒」の類義語
埒の類義語はありませんでした。
「埒」の対義語・反意語
埒の対義語・反意語はありませんでした。