「稽古」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「稽古」の意味とは
稽古とは、主に芸能やスポーツの鍛錬のために行われる練習のことです。
一般的に以下の芸能やスポーツで用いられます。
・茶道
・華道
・能
・歌舞伎
・三味線
・柔道
・剣道
・相撲
このように日本で伝統的に行われている芸能・スポーツ分野の練習のことを「稽古」と称することが多いです。
また、伝統芸能以外では「演劇」「ダンス」等にも用いられるケースがあります。
ちなみに、伝統芸能では「お稽古」というふうに丁寧に表現される場合もあります。
一方、柔道や剣道、相撲などのスポーツ分野では「稽古」とそのまま言い表されることがほとんどです。
このページでは、相撲における「稽古」を中心に解説します。
相撲における主な「稽古」の種類
各相撲部屋で行われている基本的な稽古として、以下4種類を挙げることができます。
・基本運動
・申し合い
・三番稽古
・ぶつかり稽古
一つずつ詳しく見ていきましょう。
基本運動
まず、本格的な練習に入る前の稽古として「基本運動」があります。
基本運動には、主に『四股』『鉄砲』『股割り』『すり足』の4種目があります。
四股とは、右足と左足を順番に上げ下げする運動で、足腰を鍛えます。
鉄砲とは、鉄砲柱と呼ばれる柱に向かって左右の「突っ張り」動作を繰り返す運動で、主に上半身を鍛えます。
股割りとは、大きく開脚しながら上半身を地面に伏せる柔軟運動で、怪我の予防効果があります。
すり足とは、足の裏を土俵に着地させたまま前進する運動で、主に下半身を鍛えます。
申し合い
最もオーソドックスな稽古が「申し合い」です。
まず2名の力士が土俵にあがって、敗北したら土俵を出ます。
勝利した力士は、そのまま土俵に残り、次の対戦相手を指名することができます。
いわゆる、勝ち抜き方式の練習で、勝てば勝つほど稽古の番数が増えます。
三番稽古
三番稽古は同じ対戦相手と何番も取り組む稽古です。
略して「三番」とも呼称されますが、特に回数は決まっていません。
主に、特定の力士との対戦を想定して行われます。
ぶつかり稽古
稽古の仕上げとして行われるのが「ぶつかり稽古」と呼ばれる練習です。
攻め側と受け側とに分かれ、攻め側の力士が受け側の力士に向かって突進していきます。
主に土俵際で押し切る力や、受け身の技巧を身に着けることができます。
相撲における特殊な「稽古」形態
また、各自の相撲部屋で行われる通常の稽古の他に、以下のような特殊な形態で行われる稽古もあります。
・出稽古
・山稽古
出稽古とは、主に部屋の力士が不足している場合に、他の部屋に出向いて行われる合同稽古のことです。
山稽古とは、主に稽古上の土俵が不足している場合に、外部の稽古場を使って行われる稽古のことです。
「稽古」の例文・用例
稽古を使った例文・用例を紹介します。
●相撲の稽古を怠るな。
●ぶつかり稽古で受け身を練習する。
SNSでの「稽古」の使われ方
「稽古」の類義語
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「稽古」の対義語・反意語
稽古の対義語・反意語はありませんでした。