「~み」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「~み」の意味とは
~みとは、「わかりみ」や「うれしみ」のように、ある語の末尾に「み」を付けることで名詞にするはたらきがあります。
「~み」の語源
日本語において、「~み」が付く用法には下記のようなものがあります。
(1)接尾辞としての「み」
形容詞の語幹(活用しない部分)に付いて、これを名詞化するはたらきがあります。
名詞化した際には、①所・場所を表す場合と、②程度や状態を表す場合があります。
―①深みにはまる。/高みに立つ。など
―②甘みがある。/ありがたみを感じる。/あたたかみのある人柄。など
(2)マ行五段活用動詞の名詞化
動詞の連用形に名詞化が起こる際に、「~み」の形になります。
―頼む→頼み/楽しむ→楽しみ/ゆがむ→ゆがみ など
近年広まっている「~み」の表現は、(1)接尾辞としての「み」の②や(2)動詞の連用形の名詞化の用法が、いろいろな語に際限なく使われるようになり、生まれたものと考えられます。
「~み」の特徴
意味に大きな違いはないにもかかわらず、語呂がよかったり、面白いといった理由で、「わかる」を「わかりみ」、「うれしい」を「うれしみ」などと表現する言い方が使われるようになりました。
2017年ごろより出てきた表現のようです。
「~み」の表現の広がり
「~み」は、下に「ある」「深い」「凄い」表現を伴って、「~みがある」、「~みが深い」、「~みがすごい」などと使われることも多いです。
「~み」の利用時の注意点
主に若者を中心に流行している表現です。
親しい間柄では意味が通じますが、使用する際は、使う相手と場面を選びましょう。
「~み」の派生パターン
「~み」が使われる表現をいくつか紹介します。
うれしみ
うれしいことを表します。
―彼のやさしい言葉は、うれしみが凄い。(とてもうれしい)
エモみ
感情を揺さぶることだということを表します。「感情的な」「情緒的な」といった意味合いを持つ英単語の「emotional(エモーショナル)」を形容詞化した「エモい」という若者言葉に、さらに「~み」の形にしたものです。
―この曲は、エモみが深い。(とても感情を揺さぶられる。)
つらみ
つらいことを表します。
―自分だけ話に付いていけなかった、つらみ(なんだかつらい)
ねむみ
ねむいことを表します。
―朝まで勉強してて、ねむみがすごい。(とても眠い)
やさしみ
優しさを表します。
―彼はやさしみがある。(彼はやさしい。)
良さみ
良いことを表します。
―良さみが深い(とっても良いかんじ)
わかりみ
わかったことを表します。
―A「待ち合わせは14時だよ」B「わかりみ」(わかった)
「~み」の例文・用例
~みを使った例文・用例を紹介します。
●感動的な話で、わかりみが深い。
●うれしみを感じる出来事があった。
SNSでの「~み」の使われ方
「~み」の類義語
~みの類義語は、「~たん」や「~ぽよ」です。
「~み」と同様に、語の末尾に接尾語をつける若者言葉です。
「~たん」は、かわいいことを「かわたん」、辛いことを「つらたん」などと表します。
「~ぽよ」は、テンションが高くアゲアゲの状態を「あげぽよ」、テンションが低くかなしい状態を「さげぽよ」などと表します。
「~たん」や「~ぽよ」は語感に可愛らしさがあり、女子高校生などの若い女性が使うことが多い表現です。
「~み」の対義語・反意語
~みの対義語・反意語はありませんでした。