「もってる」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「もってる」の意味とは
もってるとは、運が良いという意味の若者言葉です。
「幸運を持っている」を省略して「もってる」と表現されます。
一般的に「持っている(もってる)」は「所持」「所有」の意味としての使用頻度が極めて高い言葉であり、「運が良い」の意味で用いられるケースは比較的少ないです。
そのため、後者の意味で用いられる文脈やパターンを把握していない場合、大きな誤解を招く可能性があります。
後者の意味に解釈できる「もってる」は例えば、主に以下のような場面で使用されます。
・千載一遇のチャンスを掴んで成功を収める
・九死に一生を得る
・意図せずに利益を得る
・努力をせずに利益を得る
このような一般的に幸運・強運と呼ばれる状況にある人に対して「もってる」とポジティブに評価します。
転じて「天賦の才能を持っている」という意味でも用いられるケースも多いです。
とりわけ、意図せずに笑いをとってしまうお笑い芸人やタレントを「もってる」と評価する傾向があります。
この場合、「おみくじで一人だけ大凶を引き当ててしまった」のように、たとえ本人が不運な目にあったとしても、笑いに繋がれば「もってる」とみなされたりします。
また使用方法として、通常、幸運な状況を提示したうえで文末などに「もってる」と付け加えます。
「宝くじに当選するなんて、もってるなぁ」
「やっぱり〇〇君もってる」
目安として目的語が省略されている「もってる」は、「幸運」や「才能」を補完できる可能性があります。
「もってる」の語源
「もってる」の語源は、サッカー選手の本田圭佑選手ではないかと考えられています。
2010年に開催されたFIFAワールドカップのカメルーン戦後のインタビューで「昨日が誕生日だったし、僕は何かもってるかな。」と発言したことがきっかけです。
これを契機に全国的に普及し『新語・流行語大賞』にもノミネートされました。
同年、斎藤佑樹投手(当時、早稲田大学所属)が六大学野球の優勝祝賀会でのスピーチで「自分は何かもっていると言われますが、それが何か確信できました。それは仲間です。」と発言したことも話題になりました。
「もってる」と評価されている有名人
しばしば「幸運」「強運」のエピソードがある有名人は「もってる」とたたえられます。
例えば、芸能界で「もってる」人物として有名なのが、お笑い芸人の「有吉弘行」です。
『猿岩石』というお笑いコンビを結成し、1996年に日本テレビ系列の『進め!電波少年』で絶大な人気を博しました。
しかし、ブームが去ると、仕事も急速に激減してしまいました。
一時は食生活を支えられず先輩芸人に支援してもらうなど、経済的自立がままならない状況まで転落してしまいました。
2004年に『猿岩石』を解散し、ピン芸人の活動を続けていたところ、人生の転機を迎えます。
2007年にテレビ朝日系列の人気番組『アメトーーク!』での出演が話題を呼び、再ブレークを果たしたのです。
以降、毒舌芸人としての地位を獲得し、多くのレギュラー番組・冠番組を任せられるまでに復活しました。
現在(2022年3月)に至るまで確固たる人気を維持し続けており、21年4月にフリーアナウンサーの夏目三久と結婚し、大きな話題を呼びました。
芸能界において、このような一度ブームが落ち込んでから再ブレークを遂げたケースは稀であり、「もってる」人物の典型的な例として挙げられます。
「もってる」の例文・用例
もってるを使った例文・用例を紹介します。
●一日に2回もお金を拾うなんて、もってるわ~。
●あのシリアスな雰囲気で天然やらかしちゃうなんて、もってるねえ。
SNSでの「もってる」の使われ方
「もってる」の類義語
もってるの類義語はありませんでした。
「もってる」の対義語・反意語
もってるの対義語は、「もってない」です。
「もってない」とは、ツキがないことです。