「モブ」とは?意味と例文が3秒でわかる!
「モブ」の意味
「モブ」とは、アニメやマンガ、ゲーム、映画などに登場する主要キャラ以外の名もなき人々を指して使われる呼称です。
モブのイメージは、単なる通行人、群衆の一人、その他大勢の人々などです。つまり「個人」と「群衆」、両方の意味をもつ言葉になります。
「モブ」の汎用
「モブ」は、全体的に個性が弱いことを指す言葉です。
そのことから、日常生活の中で存在感のない人、いてもいなくてもどうでも良い人、空気のような影の薄い人を揶揄する意図でも使われます。
またそのような人を、「モブキャラ」あるいは、「モブい」と表現することもあります。
「モブ」の語源
モブは、「モブキャラクター」の略称です。
その語源は英語の’Mob’で、統制が取れない群衆、暴徒を意味します。
モブキャラクターは、本来の意味とは異なり、日本のアニメーターや漫画家の間で隠語として使われていた和製英語になります。
「モブキャラクター」は少なくとも1970年代の日本のアニメーターの間で使われていました。そしてモブが登場するシーンをアニメーター用語で「モブシーン」と呼びます。
「モブ」の英語表現
モブは英語で’Extra’と表現します。
‘Extra’は、映画などで端役を演じる出演者を意味します。
ちなみに、英語の“Mob scene”(モブシーン)は、群衆が騒ぎを起こす場面を意味します。
「Flash mob(フラッシュモブ)」とは?
海外には’Flash mob’というパフォーマンスが存在します。
ネットや口コミで集まった不特定多数の人が、雑踏の中の歩行者を装って通りすがり、前触れなく突如としてクラッシク演奏や踊り出すというものです。
‘flash’は急に出てくる、’mob’は群衆という意味です。
「モブ」の起用方法
アニメやマンガでは、作者のお遊びやシャレで、いつも同じモブが登場するケースもあります。
ある種の隠しキャラやスターシステムのような形での登場です。
その作品や作家の熱心なファンは、いつも登場するモブに愛着を覚えたり、独特の存在感に面白みを感じたりします。
「スターシステム」とは?
スターシステムとは、あるキャラクターが、複数の作品を横断して、その都度役を演じるような起用法です。
例えば、2019年に公開された新海誠監督の映画「天気の子」では、同監督の前作「君の名は。」の主人公「立花瀧」、ヒロイン「宮水三葉」、ヒロイン友人「テッシーとサヤちん」、ヒロイン妹「四葉」が登場していました。
「モブ」の例文・用例
モブを使った例文・用例を紹介します。
●僕はこのクラスで1年間モブ として過ごすことを決意した。
●このアニメはモブ や背景の書き込みが丁寧だ。
「モブ」の類義語
「モブ」の類義語は、「サブキャラ」、「NPC」です。
「サブキャラ」は、サブキャラクターの略称です。物語の脇役を意味しますが、モブと異なり設定や人格をもって物語に登場します。
「NPC」は、ノンプレイヤーキャラクター(Non Player Character)の略称で、ゲームにおけるプレイヤーが操作しないキャラクターを指します。
「モブ」の対義語・反対語
モブの対義語は、「メイン」です。
「メイン」は、メインキャラクターの略称です。物語の中心になったり、キーパーソンになったりするキャラクターを指します。