「悪手」とは?意味と例文が3秒でわかる!

2021-01-22

「悪手」の意味とは

悪手とは、将棋などで、明らかに形勢が悪くなるきっかけとなるような良くない指し手のことです。
「あくしゅ」と読みます。

「悪手」を防ぐ方法

将棋では「いかに悪手と評されるような指し手を減らしていくか」ということが勝利への条件とされています。
悪手を減らすには、いかに「好手(良いとされる指し手)」を知っているかが鍵となっています。

そのため、プロアマ問わず棋士や将棋を勉強している人は、「棋譜」という対局の指し手を記録したものを読んだり実際にその通りに駒を並べてみたりすることで、好手とはどんなものなのかを研究しているのです。

「悪手」の表現の広がり

将棋用語には、将棋以外の日常の場面にも派生して広く使われる言葉が非常に多くあります。
「悪手」もそのうちのひとつで、なにか選択肢を誤ってしまったりよくない手段を選んでしまった際に「あれは悪手だったね」と言うことがあります。

他にも、あと一歩で勝利する時に使う「王手」や、突然お金持ちになるという意味の「成金」も将棋用語が語源となっています。
近年よく聞かれる「詰んだ」という言葉も、王将の逃げ場がなくなるという状況を表す将棋用語で、そこから「もう打つ手がない」「完全に終わった」といった場面で使われるようになりました。

「悪手」の例文・用例

悪手を使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●序盤の悪手が響いて、形勢を逆転できないまま負けてしまいました。
●今回の人事でマネージャーを異動させたのは悪手だったと思うなぁ・・。

SNSでの「悪手」の使われ方

「悪手」の類義語

悪手の類義語は、「大悪手」「疑問手」「落手」「敗着・失着」です。それぞれご紹介します。

大悪手

「ポカ」と呼ばれることもあるほど、悪手の中でも非常に悪い指し手。

疑問手

直接勝敗に結びつかないまでも、形勢をやや悪くさせるような指し手。

落手

見落として、やりそこなった指し手。

敗着・失着

悪手とほぼ同義で、負ける原因となった指し手。

「悪手」の対義語・反意語

悪手の対義語は、「好手」「最善手」「妙手」です。それぞれご紹介します。

好手

形勢を有利にするきっかけとなった指し手。

最善手

その局面において、最も良いとされる指し手。

妙手

好手のなかでも、簡単に思いつかないような巧妙な指し手。