「排尿」とは?意味と例文が3秒でわかる!

2021-08-09

「排尿」の意味とは

排尿とは、身体の外におしっこ(尿)を出すことです。

「排尿」の仕組み

血液は、私たちの身体中に必要な栄養素を運ぶはたらきをしています。栄養素を運び終え、最後に残った不要な血液は腎臓に運ばれます。

運ばれた血液は腎臓の中にある糸球体の中でろ過され、原尿と呼ばれる水分になるのですが、その原尿には身体に必要な栄養素がまだ残っています。そのため、尿細管と呼ばれる管を通るときに原尿の99%が体内に吸収されていき、それでも残った1%がおしっこ(尿)となるのです。

おしっこは腎盂(じんう)に集まり、尿管を通って膀胱へ溜まります。ある程度尿が溜まると膀胱が広がり、その刺激が脳に伝わって「おしっこがしたい」という気持ちになります。

トイレに行っておしっこをしてもいい状態になると、膀胱本体の筋肉は縮んで小さくなり、逆に膀胱の出口の筋肉は緩んで開き、おしっこを尿道へ押し出します。そして、おしっこは尿道から身体の外へ排出されるのです。

「排尿」のトラブル

病気や加齢により、排尿のときに困ったことが起こる場合があります。ここでは、排尿に関するトラブルを3つ紹介します。

尿が出にくい

尿意はあるのに、トイレに行っておしっこを出そうと意識してもなかなか出ないというトラブルがあります。また、おしっこを出そうとすると痛みを感じる、という人もいます。

前立腺肥大などによって尿道が圧迫され、おしっこが通りにくくなっていることや、膀胱の筋肉を思い通りに動かすことができず、尿道までおしっこを押し出すことができないことなどが原因として考えられます。

トイレが近い

一般的には、1日の排尿回数は5回程度が平均です。しかし、10回、20回とトイレに行ってしまう、おしっこがしたくなって何度も目覚めてしまう、おしっこを我慢できず漏らしてしまう、といったトラブルを抱えている人もいます。

何らかの理由で膀胱が極端に小さくなってしまったことや、膀胱の出口の筋肉が衰えて緩んでしまったことが原因です。

残尿感がある

おしっこをした直後なのに、まだおしっこが膀胱に残っている感じがする、という症状がある人もいます。

これは、膀胱の筋肉を思い通りに動かすことができず、溜まったおしっこを全て排出できていないことが原因として考えられます。

また、膀胱や前立腺などが炎症を起こすことで刺激され、脳に「まだおしっこが残っている」という間違った情報が伝わることも原因の一つでしょう。

「排尿」の時に気をつけたいこと

おしっこは腎臓で作られているため、おしっこを観察することで腎臓に異常がないか確かめることができます。

健康な人のおしっこは淡い黄色や黄褐色をしています。おしっこがその他の色に変わった場合は、何らかの異常がある場合があります。

また、

  • 尿が泡立っている
  • 刺激臭がする
  • 甘い匂いがする
  • 量が極端に多い
  • 量が極端に少ない

といった場合も、何らかの病気のサインと考えられます。トイレに行ったら、自分の尿の状態をこまめに確認する習慣をつけておきましょう。

「排尿」の例文・用例

排尿を使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

排尿トラブルに効くといわれている漢方を試しています。
●家のトイレでは座って排尿をして欲しい。

SNSでの「排尿」の使われ方

「排尿」の類義語

排尿の類義語は、「放尿」「小用を足す」「小便をする」などがあります。どれも、おしっこを身体の外に出すという意味があります。

「排尿」の対義語・反意語

排尿の対義語・反意語はありませんでした。