「関取」とは?意味と例文が3秒でわかる!

2021-01-17

「関取」の意味とは

関取とは、大相撲の番付で十両以上の階級にいる力士に対する敬称のことです。

「関取」の語源

関取の語源は、江戸時代にあった「関所」という要所に設置されて旅人などを管理するための施設を、名乗っただけで通ることが出来たとから、という説があります。
また、力士の仕事のひとつが関所の用心棒だったからという説も存在します。

「関取」のポイント

日本相撲協会に所属する大相撲選手は、番付に関係なく「力士」と総称されます。
大相撲の番付というのは上の階級から「横綱」「大関」「関脇」「小結」「前頭」「十両」「幕下」「三段目」「序二段」「序ノ口」「番付外」となっています。

番付で十両以上の力士を特に「関取」と呼び、幕下以下の力士は「取的」と呼ばれて区別されています。力士は十両以上で一人前とされ、「○○関」と呼ばれるのも関取になってからになります。

「関取」になってからできること

関取と取的ではその待遇に大きな違いがあります。
関取になってから許可されることをいくつかご紹介します。

  • 髪形を「大銀杏」という形で結うこと。
  • 日本相撲協会から給料が出るようになる。
  • 専用の個室や、相撲部屋を出て暮らすこと。
  • 結婚をすること。
  • 正装である紋付袴の着用。
  • 取組前の、塩撒きなどの儀式。
  • 付け人をつけること(この場合、取的が付け人となります)

関取になることで一人前と認められ待遇が大きく変わるため、十両争いはたびたび注目される取組となっています。

「関取」の例文・用例

関取を使った例文・用例を紹介します。

✓例文・用例

●相撲部屋に入ったけど、関取になるまでは大変な道のりだろうなぁ。
●熾烈な十両争いを制して、晴れて関取となった。

SNSでの「関取」の使われ方

「関取」の類義語

関取の類義語はありませんでした。

「関取」の対義語・反意語

関取の対義語は、「取的」「ふんどし担ぎ」「力士養成員」「若い衆」です。
いずれも、幕下以下の力士を指す呼び方です。
「ふんどし担ぎ」は少し古い言い回しとなり、現在は「若い衆」の方が主流となっています。